“悲傷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かなしみ33.3%
いたま33.3%
いたみ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
楽しい過去の追憶おもひでは今の悲傷かなしみを二重にして感じさせる。『あゝ、あゝ、奈何どうして俺は斯様こんな猜疑深うたがひぶかくなつたらう。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
日に焼けたまずい顔の女では有りましたが、調子の女らしい、節の凄婉あわれな、凄婉なというよりは悲傷いたましい、それをすずしいかなしい声で歌いましたのです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
犬烏あつまむ。天皇此のいざによぶ声を聞きて、心に悲傷いたみす。群卿にみことのりして曰く、それ生くるときにめぐみし所を以て亡者なきひとしたがはしむ。これ甚だいたきわざなり。それ古風といへども良からずば何ぞ従はむ。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)