“猜疑深”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うたぐりぶか75.0%
うたがひぶか25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『何を話して居たのだらう、の二人は。』と丑松は猜疑深うたぐりぶかい目付をして、二人の様子を怪まずには居られなかつたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「だから、私何だか変だと思うの。田舎で何か悪いことをしてるんじゃないかと思って。」と猜疑深うたぐりぶかい目を見据えた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
斯う丑松は猜疑深うたがひぶかく推量して、何となく油断がならないやうに思ふのであつた。不安な丑松のまなこには種々さま/″\な心配の種が映つて来たのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
『どうしても其様そんなことは理窟に合はん。必定きつと神経のせゐだ。一体、瀬川君は妙に猜疑深うたがひぶかく成つた。だから其様そんな下らないものが耳に聞えるんだ。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)