“斯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
42.3%
36.5%
かく9.5%
かか3.5%
かゝ3.0%
かう1.1%
この1.0%
こう0.6%
こん0.4%
ここ0.4%
こゝ0.4%
0.3%
やうや0.2%
すなわ0.1%
あざむ0.1%
あゝ0.1%
かの0.1%
0.1%
これ0.1%
0.1%
ようや0.1%
0.1%
コノ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嗚呼、かる有様では、最早永久に早慶試合の復活は絶望と見るの他はあるまい。嘆又嘆たんまたゝん!学生界の為に此様こん不埒千万ふらちせんばんな事はない。
しかんな卑近な珍本は買っても買わなくてもいいが、どうかすると、河岸の箱にも、途方もない稀覯きこう書が紛れ込んでいる事がある。
愛書癖 (新字新仮名) / 辰野隆(著)
内山君うちやまくん足下そくか此位このくらゐにしてかう。さてかくごとくにぼくこひ其物そのもの隨喜ずゐきした。これは失戀しつれんたまものかもれない。明後日みやうごにちぼく歸京きゝやうする。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
かかる始末となって多勢たぜい取巻とりまかれては、到底とても本意ほんいを遂げることは覚束おぼつかない。一旦はここを逃げ去って、二度の復讐を計る方が無事である。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
生田は二人の入来るを見て別に驚く様子も無く立来りて丁寧に「何の御用でお出に成りました」と問う、目科はかゝる事に慣れし
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
知らず彦兵衞は金のつるに有り付たりとよろこび勇み望みの荷物を請取うけとりこれあゝしてかうしてと心によろこび我がを指て立歸たちかへり淺草御門迄來懸る處を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
月々丑松から送る金の中からすきな地酒を買ふといふことが、何よりのこの牧夫のたのしみ。労苦も寂寥さびしさも其の為に忘れると言つて居た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
もう宿の善悪よしあしえらぶにいとまなく、ただ泊めて呉れさえすれば宜しいとうので無暗むやみ歩行あるいて、どうこうか二晩とまって三日目に小倉に着きました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ふつとこんな事が胸に浮んだ。今日に限つて特別に阿母さんの身体からだが鉄色の銚子縮てうしちヾみ単衣ひとへの下に、ほつそりと、白いほね計りに見えた様な気がする。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
子路いかり、見えて曰く、君子も亦窮する有るかと。子曰く、君子固より窮す。小人窮すればここらんすと。——衞霊公篇——
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
〔譯〕雲煙うんえんむことを得ざるにあつまる。風雨ふううは已むことを得ざるにる。雷霆らいていは已むことを得ざるにふるふ。こゝに以て至誠しせい作用さようる可し。
喟然きぜんとしてわたしたんじた。人間にんげんとくによる。むかし、路次裏ろじうらのいかさま宗匠そうしやうが、芭蕉ばせをおく細道ほそみち眞似まねをして、南部なんぶのおそれやまで、おほかみにおどされたはなしがある。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
平次は湯島への道を辿り乍ら、やうやく本氣になつたらしい調子で、かう八五郎に話して聽かせるのでした。
子游曰く、君につかえて(責)むればすなわ(則)ちはずかしめられ、朋友に(交わりて)むればすなわうとんぜらる。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
手短かに申せば、折々は自らあざむく快さを
あげし方が足下そくかの家の息子むすこなりしかとは知ねども容姿みなりもよく若きに似氣にげなく物柔ものやはらか折屈をりかゞみき人なればむすめもつは早くも目が附き何處いづこの息子か知ざれど美男びなんの上に温順おとなしやとおなじ事ならあゝいふ人に娘を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
中納言家には御存じゆゑ斯樣かやうに仰上られしものなるべし此時このとき將軍には御不審の體にて御在おはしますにぞ又申上らるゝ樣はかの綸言りんげんあせの如しまた武士ぶしに二言なしとか君のお目鏡めがねにて名奉行と仰せられ候越前天下の御ため
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もちとほつたか……おや/\貴方あなたきましたな。乞「ひましたが、はなんなになりました。 ...
子賤しせんう。君子なるかな、かくのごときの人。魯に君子者無くんば、いずくんぞこれを取らんと。——公冶長篇——
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
みづか以爲おもへらく、かずと。かん削弱さくじやくせらるるを數〻しばしばしよもつ韓王かんわういさむ、韓王かんわうもちふることあたはず。
平次の決心はようやく定まつた樣子です。
マサニノ難ナカルベシ
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
厳凝イツゴリと 神習カムナラヒゆくコノ吾魂ワガタマ。いよゝます/\ 厳凝してむ
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)