“斯道”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しどう75.6%
しだう11.1%
このみち8.9%
これ4.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして将軍家自身の熱心な実践と唱道も大きな素因となって、斯道しどうの名人達人は、まさにこのときを陽春のさきがけとして輩出した観がある。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
薩摩さつま蝋蠋らふそくてら/\とひか色摺いろずり表紙べうし誤魔化ごまくわして手拭紙てふきがみにもならぬ厄介者やくかいもの売附うりつけるが斯道しだう極意ごくい当世たうせい文学者ぶんがくしや心意気こゝろいきぞかし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
あるいは、何かの因縁で、斯道このみちなにがしの名人のこぼれ種、不思議に咲いた花ならば、われらのためには優曇華うどんげなれども、ちとそれは考え過ぎます。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
誰れに操の獨栖ひとりずみぞと問はゞ、斯道これにと答へんつま琴の優しき音色に一身を投げ入れて、思ひをひそめしは幾とせか取る年は十九、姿は風にもたへぬ柳の糸の、細々と弱げなれども
琴の音 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)