“色摺”の読み方と例文
読み方割合
いろずり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薩摩さつま蝋蠋らふそくてら/\とひか色摺いろずり表紙べうし誤魔化ごまくわして手拭紙てふきがみにもならぬ厄介者やくかいもの売附うりつけるが斯道しだう極意ごくい当世たうせい文学者ぶんがくしや心意気こゝろいきぞかし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
ば殊更目につきやすいように色摺いろずりにしてあるのみならず時としては案内記のようにこの処より何々まで凡幾町およそいくちょう植木屋多しなぞと説明が加えてある事である。
懸物かけものでも額でもすぐ人の眼につくような、書斎の装飾が一つ欲しいと思って、見廻していると、色摺いろずりの西洋の女のが、ほこりだらけになって、横に立てけてあった。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)