“表紙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へうし42.9%
ひょうし28.6%
おもて7.1%
おもてがき7.1%
おもてがみ7.1%
べうし7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同僚どうれう小形こがた黄色きいろ表紙へうし宗助そうすけまへして、こんなめうほんだとこたへた。宗助そうすけかさねてんなこといてあるかとたづねた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
茶色ちゃいろ表紙ひょうしに青いとじ糸を使い、中のかみ日本紙にほんし片面かためんだけにをすったのを二つりにしてかさねとじた、純日本式じゅんにほんしき読本とくほんでした。
くまと車掌 (新字新仮名) / 木内高音(著)
その側に、キチンと畳まれた紙片が置いてあったが、田部井氏はそれを拾い上げると、チラリと表紙おもてを見て、黙って私にそれを差出した。それは三四郎の、私にあてた、たった一つの遺書であった。
寒の夜晴れ (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
あわてて表紙おもてがきを見るとそれは宗皇帝に宛てられた安南総督からの電報だったのである。加十は電報を握ったまま棒立ちになっていたが
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
したが、このこひ一卷ひとまき只一たゞひとらはぬことゝいふは、表紙おもてがみがまだかず、うつくしうぢてもい。うをはまだ沖中おきなかにぢゃ。
薩摩さつま蝋蠋らふそくてら/\とひか色摺いろずり表紙べうし誤魔化ごまくわして手拭紙てふきがみにもならぬ厄介者やくかいもの売附うりつけるが斯道しだう極意ごくい当世たうせい文学者ぶんがくしや心意気こゝろいきぞかし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)