“紙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かみ78.9%
がみ13.3%
4.7%
1.6%
カミ0.8%
パピエ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さすがに、子供こどもどうしのあいだでは同情どうじょうがあって、行商ぎょうしょうると、鉛筆えんぴつや、かみなどを学校がっこう生徒せいとってくれます。ありがたいことです。
子供は悲しみを知らず (新字新仮名) / 小川未明(著)
それで、時々とき/″\お手がみやおうたをおおくりになると、それにはいち/\お返事へんじをさしげますので、やう/\おこゝろなぐさめておいでになりました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
私はよろこびにあめのようにくずれてくる顔の形を、どうすることも出来なかった。小僧さんは、大きいハトロンの包みをベリベリといた。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さきの使僧から託された——頼源僧都そうずから帝のお手許へ——なる油紙ゆし包みのヨリを無造作に解いてみたのだ。そんな行為を自身いやしむようなひるみなどはどこにもない。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
タマのたぐひにて、五色ゴシキのひかりあり。深山オクヤマイシアヒダにいでくるものにて、カミをかさねたるごとくかさなりあひて、げば、よくはがれて、うすく、カミのやうになれども、にいれてもやけず。
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ちょいとこう船乗りらしく肩を揺すってぽけっとからパピエを取り出し、そこは兼ねて習練で煙草を巻き出したんだが