“がみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ガミ
語句割合
29.5%
22.7%
19.3%
13.6%
雅味8.0%
1.1%
1.1%
呶鳴1.1%
1.1%
怒鳴1.1%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぼくは別れて、後ろの席から、あなたの、お下げがみと、内田さんの赤いベレエぼうが、時々、動くのを見ていたことだけおぼえています。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
よめはおつやつて、同國どうこくいちみや百姓ひやくしやう喜兵衞きへゑむすめで、あに元太郎もとたらうこれ女房にようばうたばがみで、かぶつてはるけれども、色白いろじろ眉容きりやううつくしいだけに身體からだよわい。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
けれど、ちょうど、えいちゃんのうえにいさんが、いたずらざかりであって、このはさみで、ボールがみったり、またたけなどをったりしたのです。
古いはさみ (新字新仮名) / 小川未明(著)
エホバがみ半陰陽ふたなりなりき。初めに自らいとなみて、双生児ふたごを生み給えり。最初にはらより出でしは、女にしてエヴと名付け、次なるは男にしてアダムと名付けたり。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
雅味がみのある絵を上手に墨で描いて、からだを横たえながら、次の筆のろしようを考えたりしている可憐かれんさが御心みこころんで、しばしばこちらへおいでになるようになり
源氏物語:17 絵合 (新字新仮名) / 紫式部(著)
別にじいしいがみ厨子ずし甕)と呼ぶ骨壺こつつぼを作る。これには無釉のもの釉掛くすりがけしたもの両方ある。多く線彫せんぼりや彫刻を施し、形の堂々たるものである。
現在の日本民窯 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
あんらあがみ(油甕)、あんびん(水甕)、ちゅうかあ(酒土瓶どびん)、からから(酒注)、わんぶう(鉢)、まかい(わん)、その他、壺、皿、徳利とっくり花活はないけ香炉こうろ湯呑ゆのみ、等色々の小品が出来る。
現在の日本民窯 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
にはかにも飢ゑてものほしげなるに、彼此をちこち六六𩛰あさり得ずして狂ひゆくほどに、たちまち文四が釣を垂るるにあふ。其のはなはだかんばし。心又六七がみいましめを守りて思ふ。我はほとけの御弟子なり。
裸体はだかのままガタガタ震えながら大惣を呶鳴がみ付けました。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
夏たちて布子ぬのこの綿はぬきながらたもとにのこる春のはながみ
と押止めますと、親父は眼をいて母親はは怒鳴がみ付けたそうです。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「おかしなひとだ。日本がみうと黒い毛なのにね。」
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)