がみ)” の例文
「たわけた入道よな。武田家のまもがみともあがめておった御旗みはた楯無たてなし宝物ほうもつは、たしかに、伊那丸がかくしているはずじゃ。そのをもうすのにわからぬか」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
エホバがみ半陰陽ふたなりなりき。初めに自らいとなみて、双生児ふたごを生み給えり。最初にはらより出でしは、女にしてエヴと名付け、次なるは男にしてアダムと名付けたり。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
大尉を驚かせたのは、米艦隊の最上さいじょうの空に、まもがみのように端然たんぜん游泳ゆうえいをつづけていたメーコン号が、一団の火焔となって、焼け墜ちてゆくのを発見したことだった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
わたし此子このこはゞわたしためまもがみで、此樣こん可愛かあい笑顏ゑがほをして、無心むしんあそびをしてますけれど、此無心このむしん笑顏ゑがほわたしをしへてれましたこと大層たいそうなは、のこりなくくちにはくされませぬ
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
水にねし嵯峨の大堰おほゐのひとがみ絽蚊帳ろがやの裾の歌ひめたまへ
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
やまがみ送りの行事とあまりにも近いことであった。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「ええ。」「疫病がみ。」村人むらびとらまた退しさる。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ヴィイナスがみいきよりも
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
まもがみ
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
春の虹ねりのくけ紐たぐりますはぢろがみあけのかをりよ
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ヸイナスがみいきよりも
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
当村のうぶすながみ
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
がみ”船長
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)