“守”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
31.9%
まも30.1%
もり16.1%
かみ10.1%
まもり5.1%
1.5%
まもる1.2%
マモ0.9%
まもっ0.6%
まもつ0.6%
もる0.6%
しゆ0.3%
のかみ0.3%
0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
住持とは、お寺をり立てて行く坊さんのことをいうのです。和尚さんがそう言うものですから、小僧さんも子供心に考えまして
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「よく、ご主人のいいつけをって、辛棒するのだよ。」と、おさんは、いざゆくというときに、をふいて、いいきかせました。
子供はばかでなかった (新字新仮名) / 小川未明(著)
おなじなら春さん春さんと好かれてをするほうが、どんなによいかしれません。子供に好かれるのには、どうしたらよいでしょうか。
女中訓 (新字新仮名) / 羽仁もと子(著)
丁度これと同じ時刻、男は遠い常陸の国の屋形に、新しい妻と酒をんでゐた。妻は父の目がねにかなつた、この国のの娘だつた。
六の宮の姫君 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
『越後軍紀』に「信玄西条山へ寄せて来て攻むるときは、彼が陣形常々のを失ふべし、その時無二の一戦を遂げて勝負すべし」
川中島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
B○……こゝだくも我がるものを。うれたきやしこほとゝぎす……追へど/\尚し来鳴きて、徒らに土に散らせば……(同巻八)
上和田駅風越山信定寺といふ禅寺のところにして、寺後に信定の城墟あり、石塁今に存といふ。二里上和田の駅。比野屋又右衛門の家に宿す。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
今ゆく先も、公家攝録の家柄。中臣の筋や、おん神仕へ。差別々々明らかに、御代々々の宮り。ぢやが、今は今昔は昔でおざります。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
不親切薄情と云うけれども、私は何も奥平様にて悪い事をしたことはない、一寸とでも藩政の邪魔をしたことはない、命令のに堅くて居るのだ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それをくのは至極結構でありますが、如何せん無味乾燥なる一規則では銘々好都合らず、他人から命令されたのやうにはれて、往々規則忽諸にするのがある。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
春の夜に尊き御所を身かな
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
... めずんば(八六)舟中敵國たらん』と。武矦く『し』と。(八七)呉起じて西河す。(八八)聲名り。
ただたじま様、御試合たまわるなれば、何時なりと伺候申すべく候
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大原君はたといお代さんと婚礼するにしても形だけの婚礼で心は独身をもるつもりだといっています。大原君の心は何事があっても貴嬢を離れる事がありません。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
神慮の表現せられる事が「つ」であつた。卜象をまちと言ふのも、其為である。神慮・神命の現れるまでの心をまつと言ふまち酒などは、それである。単なる待酒・兆酒ではなかつた。