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斟
丁度これと同じ時刻、男は遠い
常陸の国の屋形に、新しい妻と酒を
斟んでゐた。妻は父の目がねにかなつた、この国の
守の娘だつた。
暁井 残月を
斟み、
寒炉 砕澌を
釈く。
乳の如く
斟ぎ牛酪の如くに固め云々とあるは「乳産製造業」の
盛なる地方にて初めていわるる形容語である。
また十節—十二節は「汝は我を乳の如く
斟ぎ
牛酪の如くに固め給いしに
非ずや、汝は皮と肉とを我に着せ骨と
筋とをもて我を
編み、
生命と
恩恵とを我に授け我を
顧みてわが
息を守り給えり」