“く”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
12.9%
10.0%
9.2%
7.8%
6.0%
5.4%
5.3%
4.9%
3.8%
3.4%
(他:844)31.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
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まるでスケートをするかのように、あざやかに太った身体を前方にすべらせて、バナナの皮に一と目もれないばかりか
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「ええええ、雪見にでも、何でも好いから、いらっしゃいとも」と云って、いそいそと土産みやげものと車を用意してれた。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
河水かはみづるゝこと八分目はちぶんめ用意よういをはればたゞちにはしりて
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そこらが一ト片着き片着いてしまうと、みんなは火鉢の傍へ寄って、母親がんで出す朝茶に咽喉のどうるおした。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
アンドレイ、エヒミチはまどところつてそとながむれば、はもうとツぷりとてゝ
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
アンドレイ、エヒミチはまどところってそとながむれば、はもうとッぷりとてて
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
それはもう商売上の用事で、二度も尋ねて来たりして、大概その様子がわかっていたが、鶴さんはそのお袋が気にわぬといって
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
欺て河豚を喰わせるれから又一度やっあとで怖いとおもったのは人をだまして河豚ふぐわせた事だ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
私は広い机の片隅で窓から射す光線を半身に受けながら、新着の外国雑誌を、あちらこちらとり返して見ていました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
自分が「別段堅苦しくはしていません」と答えた時、彼女は「だってかえってるじゃありませんか」と笑った。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この先生は探幽たんゆうの流れをんで、正しい狩野派の絵をよくかれた人で、弟子にも厳格な親切な人でありました。
さればこの水上にもを載せ酒をむの屋形船なく、花をよそなる釣舟といかだかもめとを浮ばしむるのみ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「おらあ、三日みっかめしわんとき、たすけてもらったんだ。」と、べつ少年しょうねんがいいました。
万の死 (新字新仮名) / 小川未明(著)
清水一角の武骨な手が、きょうも朝かららい酔って大の字形に寝こんでいる、兄狂太郎のからだに掛かって、揺り起そうとした。
口笛を吹く武士 (新字新仮名) / 林不忘(著)
海蔵かいぞうさんが人力曳じんりきひきのたまりると、井戸掘いどほりの新五郎しんごろうさんがいました。
牛をつないだ椿の木 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
さうして子供に調戯からかつたり、書生と五目並ごもくならべをしたり、あによめと芝居の評をしたりして帰つてる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そして、なかには、ちかかったはなびらがあって、だらりとしたしたのように、ながくれているのです。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その奧に、七年の濕氣しつけちて、ボロボロになつた千兩箱が、十も積んであるのを發見したことは言ふ迄もありません。
言葉ことばの一々を雲飛は心にめいし、やゝ取直とりなほして時節じせつるのをまつた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
勘次かんじ、それぢやれをつていてるんだ」巡査じゆんさはいつた。勘次かんじふるへた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それは今日の昼飯ひるめしに怪しい僧にもけ、じぶん達もったような三個みっつ黍団子きびだんごであった。
岩魚の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
朝になってみると、お滝は平生いつものようにおとなしく起きて、新一といっしょに朝飯をったがへつに変ったこともなかった。
狐の手帳 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
この樹のしき根によりて誓ひて曰はん、我はいまだかく譽をうるにふさはしかりしわが主の信に背けることなしと 七三―七五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
余は二作を読みをはりける後、しくも実想相分るゝ二大家の作に同致アイデンチヽイの跡瞭然見る可き者あるを認めぬ。
康頼 (成経をきとめる)成経殿。軽はずみをしてあとでいないために! あなたは敵をほうるようにして友をころす気か!
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
かれに、狐疑こぎ逡巡しゅんじゅんをいだかせ、その間に、われは心耳心眼をいで、いなき剣の行きどころを決する。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
拵えものをにせらるるよりも、活きているとしか思えぬ人間や、自然としか思えぬ脚色を拵える方を苦心したら、どうだろう。
田山花袋君に答う (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なにおどろかせるがるしさに結局つまりいはねばならぬこと今日けふまでもだまつてりしなり
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
三十有餘名いうよめいの、日頃ひごろおにともまん水兵等すいへいらも、いままつた無言むごん
美色びしよくにて何故なにゆゑならん、あやしさよとばかさとし燈下とうかうでみしが
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
雁木がんぎといって、いかり形にった木片に刃物をとりつけ、これをむこうの糸にからませ、引っきって凧をぶんどる。
顎十郎捕物帳:07 紙凧 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ぼんやりながら段々に物が見えて來るといふわけで、六疊間位にり拔いてあるのが焚火のすすで餘計に闇くなつて居るのだ。
炭焼のむすめ (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そして何事をか考へ込んでゐるやうに、両手を胸の上にんだ儘、少し俯向うつむき加減に市街まちへ差しかゝらうとした。
そのうちに、沢庵の眼のまわりに、何ともいえない親しみぶかいしわなごやかに寄ると、んでいた腕を解いて、
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ついで拳固げんこを固めて吾輩の横面よこつらを一つ鼻血の出る程らわしたから、トタンに堪忍袋の緒が切れてしまった。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
曰くインドで狼が人子を乳した例ウーズ州に最も多い、しかしてこの州がインド中で最も狼害の多い所でまず平均年々百人は狼にわる。
喜太夫は、かやの葉を、縁でべ初める。その煙が逃げてゆくひさしに、薙刀なぎなたのような宵月がしていた。
大谷刑部 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お絹は手炙てあぶりに煙草火をいけて、白檀びゃくだんべながら、奥の室の庭向きのところへ座蒲団を直して、
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
バッハの音楽は、一応むずかしい外貌がいぼうを持っているようではあるが、その底にはめども尽きぬ人間愛が流れている。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
そして末期の水をその手からませると、娘は小鳥のやうな口許くちもとをして水を飲んだが、その儘息が絶えてしまつた。
(かつぎゆく三味線箱さみせんばこ時鳥ほとゝぎす)となかちやうとともにいた。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はからざりき、かずに/\とつゞけるのをいて、ひらけば向島むかうじまなり。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
けれど曹軍の怒濤は、大河を決するように、いたる所で北国勢を撃破し、駸々しんしん冀州きしゅうの領土へいこんで来た。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
色が白くて、笑靨えくぼが深かった、笑うと、すこしむしっている糸切歯やえばが唇からこぼれて見える。
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただトルストイやゲイテとなると、峰が高く大きすぎてみしがたい感じだったが、今はそういうものも読んでみたいと思っていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
どの派にもみせず偏しないといふ超然主義は、その画風の上にもはつきり現はれてゐるが、その人柄の上にも、態度の上にも現はれてゐる。
すらりと半身はんしんつま内掻うちがい土間どまそろへた、二十はたちえた、白足袋しろたび
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それで長屋建ながやだてで、俗にいう尺二けん店賃たなちんが、よく覚えてはいないが、五百か六百……
が、その古墳の前まで辿たどりついたときにはもう日がとっぷりとれて、石廓せっかくのなかはほとんど何も見えない位でした。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
霧の深いあるれ方、赤ん坊を抱いた百姓のおかみさんが、汚れた野良着のままで自動車に乗って駈けつけて来た。
浅間山麓 (新字新仮名) / 若杉鳥子(著)
御運とは申せ、力無き事とは申せ、御行末おんゆくすえの痛はしさを思へば、眼もれ、心も消えなむばかりと、涙を流して申し候。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
鮮血! 兇器! 殺傷! 死体! 乱心! 重罪! 貫一は目もれ、心も消ゆるばかりなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
さうして室内しつないなにかうゆらすやうにとニキタにめいじて立去たちさつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そうして室内しつないなにこうゆらすようにとニキタにめいじて立去たちさった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「又何かだらない事を考えているな。よせよせ」上さんの肩の所に手を掛けて、二三遍ゆさぶって置いて、自分の床に据わった。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
なぜというに、この言い争っている一群ひとむれの中に、芸者が真に厭だとか、だらないとか思っているらしいものは一人もない。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
獣の脚で踏まれた山の石が一つえて落ちて、乾いた草の上を転がつて、とう/\海まで来てぴちやつと音をさせて水に沈んだ。
センツアマニ (新字旧仮名) / マクシム・ゴーリキー(著)
(さあうへるんです、つちやはらかでへますから地面ぢめん歩行あるかれません。)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その時にカゴサカの王はクヌギに登つて御覽になると、大きな怒りじしが出てそのクヌギを掘つてカゴサカの王をいました。
ここに、あむ御腕ただむきひけるを、すなはち蜻蛉あきづ來て、そのあむひて、びき。