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九
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く
ふりがな文庫
“
九
(
く
)” の例文
すると、すぐ狼が
九
(
く
)
疋出て来て、みんなまじめな顔をして、手をせわしくふつて云ひました。
狼森と笊森、盗森
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
粂の字を
九
(
く
)
の宇と
女
(
め
)
の字にした方がいいって、こじつけちゃったんだそうだが——
滑稽
(
こっけい
)
さね。
市川九女八
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
文字
(
もじ
)
はやがて
耳
(
みゝ
)
の
側
(
わき
)
に
恐
(
おそ
)
ろしき
聲
(
こゑ
)
もて
咡
(
さゝや
)
くぞかし、
一通
(
いつゝう
)
は
手
(
て
)
もとふるへて
卷收
(
まきをさ
)
めぬ、
二通
(
につう
)
も
同
(
おな
)
じく
三通
(
さんつう
)
四通
(
しつう
)
五六通
(
ごろくつう
)
よりは
少
(
すこ
)
し
顏
(
かほ
)
の
色
(
いろ
)
かはりて
見
(
み
)
えしが、
八
(
はつ
)
、
九
(
く
)
、
十通
(
じつゝう
)
、
十二通
(
じふにつう
)
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
若
(
も
)
し
不時
(
ふじ
)
の
天變
(
てんぺん
)
が無ければ、
今
(
いま
)
より
二年
(
にねん
)
九
(
く
)
ヶ
月目
(
げつめ
)
、
即
(
すなは
)
ち
之
(
これ
)
から
三度目
(
さんどめ
)
の
記元節
(
きげんせつ
)
を
迎
(
むか
)
ふる
頃
(
ころ
)
には、
試運轉式
(
しうんてんしき
)
を
擧行
(
きよかう
)
し、
引續
(
ひきつゞ
)
いて
本島
(
ほんとう
)
を
出發
(
しゆつぱつ
)
して、
懷
(
なつ
)
かしき
芙蓉
(
ふえう
)
の
峯
(
みね
)
を
望
(
のぞ
)
む
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
ませう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それで
長屋建
(
ながやだ
)
てで、俗にいう
九
(
く
)
尺二
間
(
けん
)
、
店賃
(
たなちん
)
が、よく覚えてはいないが、五百か六百……(九十六
文
(
もん
)
が百、文久銭一つが四文、四文が二十四で九十六文、これが百である。これを
九六百
(
くろくびゃく
)
という)
幕末維新懐古談:02 私の子供の時のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
▼ もっと見る
對向
(
さしむか
)
ひに、
一寸
(
ちよいと
)
背
(
せな
)
を
捻
(
ひね
)
つた、
片手
(
かたて
)
を
敷辷
(
しきすべ
)
らした
座蒲團
(
ざぶとん
)
の
端
(
はし
)
に
支
(
つ
)
いて、すらりと
半身
(
はんしん
)
、
褄
(
つま
)
を
内掻
(
うちがい
)
に
土間
(
どま
)
に
揃
(
そろ
)
へた、
九
(
く
)
か
二十
(
はたち
)
と
見
(
み
)
えた、
白足袋
(
しろたび
)
で、これも
勝色
(
かついろ
)
の
濃
(
こ
)
いコートを
姿
(
すがた
)
よく
着
(
き
)
たが、
弟
(
おとうと
)
を
横
(
よこ
)
にして
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
(九荷といふ荷物はなかつた。
九
(
く
)
は
苦
(
く
)
に通じるから嫌はれたらしい。十一荷では少しはんぱの数だから十三と極めたのであらう。西洋風に勘定すれば十一の方が十三よりは数がよろしいけれど、昔はそんな事は知らなかつた)
よめいり荷物
(新字旧仮名)
/
片山広子
(著)
「
九
(
く
)
もなく倒すに」で九人。
猿飛佐助
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
「
九
(
く
)
。」
魔術
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「第
九
(
く
)
とうしやう。マツチのメタル。さあ、次だ、次だ、出るんだよ。どしどし出るんだ。」
かしはばやしの夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
でも、三十五氏はまだいいが、
三十六
(
みそろく
)
、三十
七
(
しち
)
、三十
八
(
はち
)
、それから三十
九
(
く
)
はをかしい。
三十五氏
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
主
(
ぬし
)
は
男
(
をとこ
)
とも
女
(
をんな
)
とも
人
(
ひと
)
には
見
(
み
)
えじと
思
(
おも
)
ひしげなれど、
乘
(
の
)
り
居
(
ゐ
)
たるは
三十許
(
さんじふばかり
)
の
氣
(
き
)
の
利
(
き
)
きし
女中風
(
ぢよちゆうふう
)
と、
今
(
いま
)
一人
(
ひとり
)
は
十八
(
じふはち
)
か、
九
(
く
)
には
未
(
ま
)
だと
思
(
おも
)
はるゝやうの
病美人
(
びやうびじん
)
、
顏
(
かほ
)
にも
手足
(
てあし
)
にも
血
(
ち
)
の
氣
(
け
)
といふもの
少
(
すこ
)
しもなく
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「第
九
(
く
)
とうしょう。マッチのメタル。さあ、次だ、次だ、出るんだよ。どしどし出るんだ。」
かしわばやしの夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
突当りの
芥溜
(
ごみため
)
わきに
九
(
く
)
尺二
間
(
けん
)
の
上
(
あが
)
り
框
(
がまち
)
朽ちて、雨戸はいつも不用心のたてつけ、さすがに
一方口
(
いつぱうぐち
)
にはあらで山の手の
仕合
(
しやわせ
)
は三尺ばかりの椽の先に草ぼうぼうの空地面、それが
端
(
はじ
)
を少し囲つて
青紫蘇
(
あをぢそ
)
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
どりの第三夜。みんな順々にこゝに出て歌ふんだ。じぶんの文句でじぶんのふしで歌ふんだ。一等賞から
九
(
く
)
等賞まではぼくが大きなメタルを書いて、
明日
(
あした
)
枝にぶらさげてやる。
かしはばやしの夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
見ると、五つ
六
(
む
)
つより下の子供が
九
(
く
)
人、わいわい云いながら走ってついて来るのでした。
狼森と笊森、盗森
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「何が無礼だ。もう
九
(
く
)
本切るだけは、とうに山主の
藤助
(
とうすけ
)
に酒を買つてあるんだ。」
かしはばやしの夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“九”の意味
《名詞》
九(きゅう、く)
9。三の二乗。八の次の数。助数詞が続く場合や小数部ではきゅうと読むことが多いが、「く」と読む例外もある。
(出典:Wiktionary)
九
常用漢字
小1
部首:⼄
2画
“九”を含む語句
九十九折
九日
九重
九州
十九
九歳
九人
九月
九江
九段坂上
九死一生
四十九重
九折
九女八
三々九度
九竜
丸岡九華
九年母
一九
九時
...