“勝色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かちいろ77.8%
かついろ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
只家康の方が早くも朝倉勢に勝色かちいろを見せ初めたので家康の援軍として控えている稲葉一徹が、家康の方はもう大丈夫と見て、浅井勢の右翼に横槍を入れたのと
姉川合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
織田家に勝色かちいろがあがれば、招かずして、織田家に来るという——それだけは、結果として確実だといえる。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
初春の好き日をとしの着長きせながは、えい、小桜をどしとなりにける。えい、さて又夏は卯の花の、えい、垣根の水にあらひ革。秋になりての其色は、いつもいくさ勝色かついろの、えい、紅葉にまがふ錦革。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
對向さしむかひに、一寸ちよいとせなひねつた、片手かたて敷辷しきすべらした座蒲團ざぶとんはしいて、すらりと半身はんしんつま内掻うちがい土間どまそろへた、二十はたちえた、白足袋しろたびで、これも勝色かついろいコートを姿すがたよくたが、おとうとよこにして
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)