“かちいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
褐色61.1%
勝色38.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
膝の上までり開きたる短衣は裂けほころび、ゆるく肩に纏へる外套めきたる褐色かちいろの布は垢つきよごれ、長き黒髮をばうなじに束ね、美しき目よりは恐ろしき光を放てり。
褐色かちいろの着物に黒い帯をして、尻端折しりはしょりをし、出刃をかざした形相ぎょうそうものすごい老婆の姿に、憎しみの眼を投げると共に、その腰にすがっている振袖を着た可憐な乙女に
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
金で乱菊を織出した繻珍しゅちん黒繻子くろじゅすの打合せの帯、滝縞たきじまのおめし縮緬に勝色かちいろのかわり裏、同じすそを二枚かさねて、もみじに御所車の模様ある友染ゆうぜんに、緋裏ひうらを取った対丈襦袢ついたけじゅばん、これに、黒地に桔梗ききょうの花を
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
勝色かちいろ飾磨しかまそめ
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)