“ちゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チャ
語句割合
72.6%
8.8%
5.3%
2.7%
1.8%
1.8%
1.8%
褐色0.9%
0.9%
0.9%
茶糸0.9%
茶道0.9%
0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気が置けなくて、僕などには行きやすい。僕は行くといつも芋を百匁がとこ食べて、ほうちゃの熱いやつを大きな湯呑にお代りをする。
落穂拾い (新字新仮名) / 小山清(著)
と大きな声で怒鳴りながら、たちまち鬼のような顔になって袋も何もちゃって、あと引かえして追っかけて来た。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
「あゝ、湯が滲みて苦しいこと。………親方、後生だから私をちゃって、二階へ行って待って居てお呉れ、私はこんな悲惨みじめざまを男に見られるのが口惜くやしいから」
刺青 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
おれはあの時、ほかのだれもが休んでいるのにおれだけは、ちゃんと二人ふたりで田の草をとりに出かけたっけ。休まねばならぬ時に、おれは、煮えたぎる田の水の中で草とりをしたっけ。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
小児三 凧は切れちゃつた。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
けれどそれも無意識に、どこかその辺へ打っちゃって来た。
漸々ぜんぜん不活溌となり、なおそのままにちゃっておけば、周囲には充分の食物があるとしても、ついには多く分裂したものが全く死滅してしまう。
何人なんぴとの会合か隣家となりの戸口へかけて七八輛の黒塗車が居并らび、脊に褐色ちゃや萠黄や好々の記号しるしを縫附けた紺法被こんはっぴが往来し、二階は温雅しっとりした内におのずからさゞめいて居るので
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
わざ/\お神さんにとのことに小女も不審を立て、寝るまでの時間つなぎに、亭主が不断着の裾直しに懸って居た秋元の女房は、黒の太利ふとりとかいう袢纒はんてんの、袖口の毛繻子けじゅす褐色ちゃの霞が来て居るのを
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
「一ちゃアーク。古橋クン。ニッポン。時間。四分三十三秒二。世界新記録」
安吾巷談:10 世界新記録病 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
舟の中には喫いあらした肴が一ぱいあって、酒の匂いがたちこめていた。陳はすぐ言いつけてそれをさげさしたが、間もなく美しい侍女が三五人来て、酒をすすめちゃた。
西湖主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
壁鼠とでもいうのか、くすんだ地に薄く茶糸ちゃで七宝繋ぎを織り出したいつものお召の羽織に矢張り之れもお召の沈んだ小豆色あずきいろの派手な矢絣の薄綿を着ていた。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
『ここだ、茶道ちゃ精神こころは』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見て投ずる商い上手俊雄は番頭丈八が昔語り頸筋元くびすじもとからじわと真に受けお前には大事の色がと言えばござりますともござりますともこればかりでも青と黄とちゃ淡紅色ももいろ襦袢じゅばんの袖突きつけられおのれがと俊雄が思いきって引き寄せんとするを
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)