“袢纒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんてん93.8%
ばんてん6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藤次郎はお店の袢纒はんてんを着て、新しい麻裏をき、紺の匂ひをプンプンさせて居りました。おくやみかた/″\手傳ひに來たのでせう。
と、いう声に二人が驚いて振り向くと、いつのまにおりて来たのか、文次の袢纒はんてんに、愛刀帰雁を引っつかんだ篁守人の立ち姿!
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
尻切袢纒ばんてん淺黄あさぎ股引もゝひき、見得も色氣もない男で、案外こんなのが飛んだ色男かもわかりません。
尻切袢纒ばんてん淺黄あさぎの股引で、あれでも甥には違ひないのですから、縁側の隅つこに小さくなつて居ましたが、その遺言を讀み聽かせると、唯もう聲を揚げて男泣きに泣き出したのです。