“袢纏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんてん89.5%
ばんてん10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藤次郎はお店の袢纏はんてんを着て、新しい麻裏を履き、紺の匂いをプン/\させて居りました。お悔やみかた/″\手伝いに来たのでしょう。
戸棚を細目にあけてそう言ったのは、二、三日前の晩、袢纏はんてんひもでしばって着てきて、台所で叱られていた女だった。
眼をましかけた子供に乳を飲まして寝かしつけて、ネンネコ袢纏ばんてんに包んで、隅ッ子の衣類きもの棚の下に置いて、活動のビラを見まわったりしながら、お千代と一所いっしょに湯に這入ったが
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「火事だよう」「火事だァよゥ」彼方あち此方こちで消防の若者が聞きつけ、家に帰って火事かじ袢纏ばんてんを着て、村の真中まんなかの火の番小屋のじょうをあけて消防道具を持出し、わッしょい/\けつける頃は
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)