袢纏ばんてん)” の例文
眼をましかけた子供に乳を飲まして寝かしつけて、ネンネコ袢纏ばんてんに包んで、隅ッ子の衣類きもの棚の下に置いて、活動のビラを見まわったりしながら、お千代と一所いっしょに湯に這入ったが
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「火事だよう」「火事だァよゥ」彼方あち此方こちで消防の若者が聞きつけ、家に帰って火事かじ袢纏ばんてんを着て、村の真中まんなかの火の番小屋のじょうをあけて消防道具を持出し、わッしょい/\けつける頃は
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)