村長さんの処の米倉から、白米を四俵盗んで行ったものがある。 あくる朝早く駐在の巡査さんが来て調べたら、俵を積んで行ったらしい車の輪のあとが、雨あがりの土にハッキリついていた。そのあとをつけて行くと、町へ出る途中の、とある村外れの一軒屋の軒下 …
著者 | 夢野久作 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「探偵趣味」「猟奇」1927(昭和2)年7月~1930(昭和5)年1月 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約1時間20分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約2時間13分(300文字/分) |