“狃染”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なじ50.0%
なじみ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はからずもこの満月に狃染んでからというもの、曲りかけている腰を無理に引伸ばし、薄い白髪鬢を墨に染め、可笑しい程派手な衣裳好みをして
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
婆は此の様を見て「アア貴方は甚蔵の敵でない、敵なら此の犬が斯うは狃染みません」余は口軽く「ナニ甚蔵に敵などある者か」と云いて口占を引くに
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
六個月程経って、R市から百ばかり距たった大都市の遊廓で、古い狃染の女と遊興中、同市の敏腕な刑事に怪しまれて逮捕されたものであった。
S岬西洋婦人絞殺事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
剥げた八寸膳の上に薄汚ない茶碗が七ツ八ツ……それでも夏は海から吹き通しだし、冬の日向きがよかったので、街道通いの行商人なぞがスッカリ狃染になっていた。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)