“口占”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くちうら82.1%
くちずさみ10.7%
こうせん3.6%
クチウラ3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中には薄々うすうす感づいて沼南の口占くちうらを引いて見たものもあったが、その日になっても何とも沙汰さたがないので、一日社務に服して家へ帰ると
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
急ぎ起きて『あかでしも朝寝あさいしつ』と言ひ/\、衣整なつて『おん口占くちずさみに酬いまつらむ、笑ひなしたまひそ』とて
『聊斎志異』より (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
「梅痴上人ヲ訪フ途中ノ口占こうせん、門生桂林に示ス。」と題して
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
宮廷巫女なる内外の命婦以上の高級官女が、臨時・非公式或は、至上個人としての相聞・感激の御口占クチウラに、代作或は添刪に与る風が、殊に著しくなつて来たらしい。