“薄々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うすうす73.3%
うす/\26.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中には薄々うすうす感づいて沼南の口占くちうらを引いて見たものもあったが、その日になっても何とも沙汰さたがないので、一日社務に服して家へ帰ると
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
一代に何人かの男があったことは薄々うすうす知っていたが、住所を教えていたところを見ればまだ関係が続いているのかと、感覚的にたまらなかった。
競馬 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
勤居つとめゐたりしに若氣わかげあやまちとて不義密通ふぎみつつうに及びし事薄々うす/\かみへも聞え御家法ごかはふに依て兩人の一命をも召さるべきのところ同藩にて五百石をりやう物頭役ものがしらやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「金之助はお春を憎んでゐた、——お春はまた、近頃薄々うす/\金之助の素姓を見破り、あれを女の子と氣が付いてゐたらしい」
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)