“口吻”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くちぶり52.2%
こうふん44.4%
くちつき0.7%
くちづけ0.7%
くちうら0.4%
くちさき0.4%
くちづ0.4%
くちまね0.4%
ものいひ0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“口吻”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.9%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
彼の口吻くちぶりから見ても、岩間三太夫の無謀の挙を、彼がいかに天恵てんけいの機会とひそかに慶していたかが察せられる。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小野家の滅亡以来、変りはてたと思うこの姫の今のような口吻くちぶりを聞くと、お沢はすぐ、於通は不良になったと悲しまれた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頭で缶詰をたべる怪物なんて、きいたことがない。そのくせその怪物は、くちばしのような形をした長い口吻こうふんをもっていた。
大宇宙遠征隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
急に予言者らしい口吻こうふんらした彼は、いよいよ自分の駄弁をろうする時機が来たと云わぬばかりにはしゃぎ出した。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「どうしたつちこともねえがなよ、らこつちのはうとほつたもんだから一寸ちよつくらがゝつてところさ」おつたはなに理由わけ有相ありさう口吻くちつきかるくいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
本當ほんたうぬくとつたんだよなあ日輪おてんとさままでひどまちつぽくなつたやうなんだよ」おつぎはれいすこあまえるやうな口吻くちつきで一まい掛蒲團かけぶとんをとつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さざら波、ゆめの皺みの口吻くちづけに香にほふゆふべ
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
一度ひとたび、アレナノ会堂ニおもむキテ、ジョットーノ描キタル、ユダノ口吻くちづけスル耶蘇ノ面貌ヲ見タランモノハ、粛然トシテ恐レ、ここニ神人ナザレ村ノ青年ヲ見ルト共ニ、ジョットーノ偉才ニ襟ヲ正サザル無カルベシ。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と、道謙の口吻くちうらは、なお尊氏の文事の素養をいくぶんうたぐって、それをはかるような容子でないことでもなかった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
マスクの上から鼻をおさえてみると、なにかお猿の口吻くちさきのようにピョコンと飛び出しているものがあって、その間から呼吸いきが通うらしく、そして何だか薬品の匂いらしい涼しい香りがした。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「市の歓迎のことば」を享ける表象として、獅子の口から洩れる聖らかな水に口吻くちづけする「凱旋の泉」として崇められたものである
山彦の街 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
百人に一人位真摯まじめなものもあるかも知れないが、大抵は卒業すると直ぐ気障きざ扮装なりをして新聞受売の経済論や株屋の口吻くちまねをしたがる。
青年実業家 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
マーキュ 白癩びゃくらい、あのやうな變妙來へんめうらいな、異樣おつ氣取きどった口吻ものいひをしをるやつくたばりをれ