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白癩
ましてその天上皇帝の
遺された、
摩利信乃法師に
笞を当つるものは、命終の時とも申さず、
明日が日にも諸天童子の現罰を蒙って、
白癩の身となり果てるぞよ。
マーキュ
白癩、あのやうな
變妙來な、
異樣に
氣取った
口吻をしをる
奴は
斃りをれ、
陳奮漢め! 「イエスも
照覽あれ、
拔群な
劍士でござる! いや、
拔群な
丈夫でござる!」
のみならず次第に衰弱する。その上この頃は
不如意のため、思うように
療治をさせることも出来ない。聞けば
南蛮寺の神父の
医方は
白癩さえ直すと云うことである。