“笞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しもと44.8%
むち42.9%
むちう8.6%
2.9%
1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正義の上に刑罰のしもとの下つた例は、古今を通じて東西に亙りて、何時の時代にもどんな処にでも起つたこと、起り得ることである。
逆徒 (新字旧仮名) / 平出修(著)
自分自身をむちうたなければならないはずであったのに、そのむちを言葉に含めて、それをおぬいさんの方に投げだしたのではなかったか。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
自分をむちうち、笞ち、今日までどうなり正しい道を踏みはずさないでは来たものの、その頃は事毎に迷うことばかりで、苦しんだものじゃ。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
それまで熊本には罪人を取扱ふのに、死刑と追放と、この二つしか無かつたのを、勝名の考へで刑と刑とがそのほかに設けられる事になつた。
日々の攻苦せめくひどいことは私が説明するまでもなくあの柳の生棒なまぼうで一日置きに三百ずつたれて居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)