“笞打”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むちう66.7%
むちうち33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時の彼の心情はけだし憐れむべきものがあって、悔悟の状も溢れ出て、何人といえどもあの際尚彼を笞打むちうつと云うには忍びなかったであろう。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
そして、この男のかみなわをつけて、はたもの(罪人を笞打むちうつためにしばりつける刑具けいぐである)
女強盗 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
わが国にかぎらず、どこの国でも昔は非常に惨酷な責道具を用いたのであるが、わが徳川時代になってからは、拷問の種類は笞打むちうち石抱いしだき、海老責えびぜめつるぜめの四種にかぎられていた。
拷問の話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)