“雖”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いえど37.3%
いへど34.3%
いへども14.9%
いえども4.1%
いへ3.7%
いえ2.6%
ども1.1%
イヘド1.1%
イエド0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“雖”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 日本文学8.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.9%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆2.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
隣家の貧富は我家の利害に関係なしといえども、夫の婬乱不品行は直接に妻の権利を害するものにして、固より同日の論に非ず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
道衍は僧たりといえども、灰心滅智かいしんめっち羅漢らかんにあらずして、かえってれ好謀善算の人なり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
予は最近数ヶ月にわたりて、不眠症の為に苦しみつつありといへども、予が意識は明白にして、かつ極めて鋭敏なり。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
いまより完全くわんぜん繼續けいぞくして、櫻木大佐等さくらぎたいさら立去たちさつたあといへど
然り、人間の歴史は多くの夢想家を載せたりといへども、天涯の歴史は太初より今日に至るまで、大なる現実として残れり。
一夕観 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
豪奢がうしや身分者みぶんしやにとつては、たとひミユンヘンといへども決して事を欠かせるやうなことはないのである。
南京虫日記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
蕃山ほどの大事業ある人にして此言始めて可味あじわうべくなるべしといえども、即これ先日申上候道の論を一言にて申候者と存候。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
わたくしは炎暑の時節いかにかっする時といえども、氷を入れた淡水の外冷いものは一切口にしない。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
地殻層上の力、そのてこ如何いかに強しといへども、又動かすに由なし、人生最大の権威、一にこの信念の巌上に建てらる。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
不幸は不幸なりといへども、すでに現世を超越せる者に取りては畢竟ひつきやう何の痛痒つうやうをも感ずる者にあらざる也。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「五貫目玉を、五十丁の先まで射出うちだして、的の黒星を打ち抜く火薬は、日本広しといえども、作り手はたった一人しか無い、それは——稲富——」
江戸の火術 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
あの金は細民の膏血こうけつを絞った因縁のある金で、一銭といえども無駄には出来ないのです。
悪人の娘 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
本より、文学の事業なることは釈義といふ利刀を仮り来らずとも分明なることにして、文学が人生に渉るものなることは何人といへども、之を疑はぬなるべし。
此等の同致を列記すれば際限あらじ、しかども余が此二作の意匠相似たりと言ふは、此等外部の同致のみにあらず、作家着想の根本に入りて、理想の同致あるを認めたればなり。
——諸卒シヨソツ相揃ハズトイヘドモ、九日ニ姫路ヲ立チ、昼夜ノ境モナク、人馬ノ息ヲモ休メズ、尼ヶ崎ニ至ル。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
巷説カウセツ多端タタン、ソノ首ヲ見ザレバタシカメ難シトイヘドモ、滅亡ノ条勿論歟モチロンカ
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——謹ンデ静夜ヲ仰ギ、アキラカナル天心ニモウス。北極元辰ゲンシンモマタ天慈ヲ垂レ地上ノタンヲ聞キ給エ。亮ノメイヤ一露ヨリ軽シトイエドモ任ハ万山ヨリ重シ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
植物ハ微ナリトイエドモ性ツネアリ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)