“片輪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたわ96.8%
かたは3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よろこばるゝといへどもおや因果いんぐわむく片輪かたわむすめ見世物みせものの如くよろこばるゝのいひにあらねば、決して/\心配しんぱいすべきにあらす。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
人間の畸形きけいにも不具と出来過ぎとが確かにある。大男も片輪かたわのうちにかぞえるのは、いわゆる鎖国時代の平民の哀れな遠慮であろう。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
われはお奈美様をこそ主人とも慕ひ、女神様とも仰ぎ来つれ。御身の如き片輪かたは風情の迷ひ猫を何条なんでう主人と思はむや。御身が此の馬十を憎み、疑ひのろへる事を、われ早くより察し居れり。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)