“算”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かぞ78.1%
さん15.8%
2.7%
つも1.4%
かず0.7%
かぞへ0.7%
ざん0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だれが、そのあいだにやってきてもあわないつもりで、ぐちかためた。そして、まめふくろからして、熱心ねっしんかぞえはじめました。
幸福の鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
足許に白蟻ほどの小粒なのが、空から投げだされて、さんみだして転がっている。よく見るとひょうだ。南はななめ菅笠冠すげがさかぶりの横顔をひんなぐる。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
一天晴れ渡りて黒澄みたる大空の星の数もまるるばかりなりき。天上はかく静かなれど地上の騒ぎはいまだやまず、五味坂なる派出所の前は人山を築けり。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
いいえ、つもっても御覧、小六ねえさんなんざ、いままでのお礼心で、据えておいたって可いんじゃあないか。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
実は、極く内々ないないの話だが、今でこそ私は腰弁当と人の数にもかずまえられぬ果敢はかない身の上だが、昔は是れでも何のなにがしといや、或るサークルでは一寸ちょっと名の知れた文士だった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
かぞへるに第一札の辻にて弟十兵衞を殺害せつがいし罪を浪人らうにん藤崎道十郎に負せ二ツにはお富を賣り三ツにはお安を三次にたの中反圃なかたんぼにて殺させ今又伊勢屋千太郎を欺きて五十兩の金子を騙り取久八を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
船を水に浮かべてその上にこの牛をのせ、どこまで沈んだかをしるして置いて、あとでそのしるしのところまで数多い石を積み、その重さをくわざんすれば、わけなく牛の目方めかたがわかるというのである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)