“浪人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうにん90.9%
らうにん9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「主取りはもうこりこりじゃて、固苦しい勤仕きんじは真平じゃ。天涯独歩てんがいどっぽ浪人ろうにんの境涯が、身共には一番性に合うとる。はっはっは。」
その群集ぐんしゅうのなかに立って、かれの挙動きょどう凝視ぎょうししているふたりの浪人ろうにん——深編笠ふかあみがさまゆをかくした者の半身はんしんすがたがまじって見えた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また夫々それ/″\へ奉公すべし兩刀りやうたうたいする者は皆々天子てんしの家來なるぞ必ず忠臣二君に仕へずとの言葉ことばを用ゆるな浪人らうにんを致して居て越前の行末ゆくすゑかと後指うしろゆび
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
以て紀州表きしうおもてへ調方につかはし候ひしが今朝やうや歸府きふ仕つり逐一相糺あひたゞし候處當時八山に旅宿りよしゆく致し居天一坊といふはもと九州浪人らうにん原田嘉傳次と申者のせがれにて幼名えうみやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)