“旅宿”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
やど37.9%
やどや17.2%
はたご13.8%
りよしゆく12.1%
りょしゅく8.6%
はたごや5.2%
やどり3.4%
イン1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“旅宿”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.2%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.5%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
はじめて、泊りました、その土地の町の旅宿やどが、まわり合せですか、因縁だか、その宿の隠居夫婦が、よく昔の事を知っていました。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうして旅宿やどへ帰った頃には其絵のことも彼女のことも増して酒井のことなどは思い浮かべようとさえ為ませんでした。
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
夜はもう明けていた。謙作の頭ははっきりしていた。彼は一ちょうばかり往ったところで、一軒の旅宿やどやを見つけたので入って往った。
港の妖婦 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
太田屋という旅宿やどやがございまして、其の家に泊って居りますのは橋本幸三郎に岡村由兵衞でございます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
旅宿はたごの辻の角から、黒鴨仕立の車夫がちょろりと鯰のような天窓あたまを出すと、流るるごとく俥が寄った。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この方が汽車賃も要らねば、旅宿はたご賃もかゝらないのだから、地方人に取つて、どれけ便利か判らなかつた。
代助は平岡にわかれてから又引き返して、旅宿りよしゆくへ行つて、三千代みちよさんに逢つてはなしをしやうかと思つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
(おとまりは何方どちらぢやな、)といつてかれたから、わたし一人旅ひとりたび旅宿りよしゆくつまらなさを
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かれこれするうちにつじは次第に人が散って、日中の鐘が鳴ると、遠くから来た者はみな旅宿りょしゅくに入ってしまった。
糸くず (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
ロロー殿下の旅宿りょしゅくの問題で、長良川博士は、ドン助教授や三千夫少年に、一体どうするかと相談をした。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
大津は無名の文学者で、秋山は無名の画家で不思議にも同種類の青年がこの田舎いなか旅宿はたごやで落ち合ったのであった。
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
東京を立つて初めての、一行は山の上の旅宿はたごやで泊る事になつた。旅宿はたごやには大きな部屋が無かつたので、一行は廊下を隔てた二つのへやに分宿しなければならなかつた。
わが行くをうる處までゆくべし、されど見よ日は既に傾きぬ、夜登る能はざれば、我等うるはしき旅宿やどりを求めむ —四五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そこで松乃は良人と一緒に里帰りの旅へ出たのであったが、昨夜、浅貝あさかい旅宿やどりあたりから耳が痛み出し、次第に烈しくなって来た。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「——零落おちぶれては一介の鴉。この迂愚おろかなる旅人が旅宿インを逭れて五日といふ旦暮あけくれは、これなる(かれは首から下げたズダ袋をはたくしぐさをしてみせる)山蟻、あれなる黄蜂の巣、さては天牛虫かみきり、油虫、これに酢模すかんぽ、山独活をそへ、いかに常食とはいたしそろ
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)