“金糸雀”のいろいろな読み方と例文
旧字:金絲雀
読み方割合
かなりや56.3%
カナリヤ31.3%
カナリア12.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世間ではこの草を金糸雀かなりやの餌にする事は誰れでも知っているだろう。またこの草を焼いて灰と成し、塩を交えてハコベジオと称する歯磨き粉を製する。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
で、旅宿やどやの一で出来るだけ小さくなつて、溜息ばかりいてゐると、次の日曜日の朝、夫人は金糸雀かなりやのやうな声ではしやぎ出した。
その葉のゆめの金糸雀かなりやのごとくにるころを、
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ありとなり、金糸雀かなりや
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
金糸雀かなりやにうまゐめて、
文月のひと日 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
「阿弥陀様の御威徳はど偉いもんや。な、雪やん、わて等が生きてるのも、みな阿弥陀様のお蔭や、目白はんでも金糸雀カナリヤはんでも、みな同じこつどつせ、有難いことどす、そやおまへんか。」
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
日の光金糸雀カナリヤのごとく顫ふとき硝子にれば人のこひしき
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
天鵝絨ビロードのように生えた青草の上に、蛋白石オパールの台を置いて、腰をかけた、一人の乙女を囲んで、薔薇や鬱金香チューリップの花が楽しそうにもたれ合い、小ざかしげな鹿や、鳩や金糸雀カナリヤが、静かに待っています。
地は饒なり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
金糸雀カナリヤひなを飼ふよりは。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「芝居へ行ってみたらね、一人の女優が、畜生め、まるで金糸雀カナリヤみたいに唄ってやがるのさ! クヴシンニコフの奴はおれの傍に坐っていやがったがね、『どうだい、君、あの野苺も摘んでやろうか!』なんてぬかしやがるんだ。見世物小屋だけでも五十ぐらいはあったと思うなあ。フェナルディーっていう奴は、風車みたいに四時間も飜筋斗とんぼがえりをやってやがるんだ。」ここで彼は
かれの直垂ひたたれそでをかすめて、まッ黄色な金糸雀カナリアがツウ——と飛んだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金糸雀カナリアひなを飼ふよりは
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)