“金糸雀”のいろいろな読み方と例文
旧字:金絲雀
読み方割合
かなりや58.8%
カナリヤ29.4%
カナリア11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、旅宿やどやの一で出来るだけ小さくなつて、溜息ばかりいてゐると、次の日曜日の朝、夫人は金糸雀かなりやのやうな声ではしやぎ出した。
まるで金糸雀カナリヤみたいに唄ってやがるのさ! クヴシンニコフの奴はおれの傍に坐っていやがったがね、『どうだい、君、あの野苺も摘んでやろうか!』
かれの直垂ひたたれそでをかすめて、まッ黄色な金糸雀カナリアがツウ——と飛んだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)