“鷓鴣”の読み方と例文
読み方割合
しゃこ100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして彼はまっすぐに大急ぎで進んでいった。あたかも鷓鴣しゃこの群れをかぎつけたきつねのように敏捷びんしょうに、ほとんど確信があるような様子で。
自分が鷓鴣しゃこに出あった場所を教えたり、ジョゼフ・ルダンテューの猟場に兎が一匹もいなかったことに驚いてみせたりした。
初雪 (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
鷓鴣しゃこと農夫とは、一方は鋤車すきぐるまのうしろに、一方は近所の苜蓿うまごやしのなかに、お互いの邪魔にならないくらいの距離をへだてて、平和に暮らしている。
ところが、この他ならぬ鷲が一歩その部屋を出て、自分の上役の部屋へ近づくと、たちまち鷓鴣しゃこのようになってしまい、書類を小脇にかかえたまま、鞠躬如きっきゅうじょとして伺候しこうするのだ。
静かに隠れていて、敵を鷓鴣しゃこのように射撃することが出来るのだ。
高い草を押し分けるようにして、連翹れんぎょう色のオローシカが咲いている。黄金色のえにしだが三角形の頭を突き出し、白い苜蓿うまごやしが点々と野面のづらを彩っています。……鷓鴣しゃこが飛び出す、鷹がゆるゆると輪を描く。
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
この蜂は鷓鴣しゃこぐらいの大きさでした。
それから、忘れもしない、長いまをおいて(その合間合間に私たちは果実酒を飲んでいた)、鳩の肉汁が、臓物もつが、焙った仔豚が出、鴨、鷓鴣しゃこ花甘藍はなキャベツ、クリーム入りのまんじゅう、ミルクをかけた凝乳、ジェリー、そして最後にジャムつきの薄焼ブリンがでた。
(新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
牧場の真ん中で、鷓鴣しゃこが三羽起ち上がる。綺麗きれいに刈られた牧場の草は、もう彼女らの姿を隠さない。
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
一匹のありが、雨上りのわだちの中に落ち込んで、溺れようとしていた。その時、一羽の鷓鴣しゃこが、ちょうど水を飲んでいた、それを見ると、くちばしで拾い上げ、命を助けた。