“しゃこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鷓鴣31.3%
蝦蛄21.9%
這個18.8%
硨磲9.4%
車渠6.3%
這箇6.3%
蝦姑3.1%
𤥭琥3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鴫をつのはこれが初めてだ。彼は以前に、父の猟銃で、うずらを一羽殺し、鷓鴣しゃこの羽根をふっとばし、兎を一匹そこなった。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
お前のその蝦蛄しゃこもののようになった、両手の指を、かわがわってめろと言え。……いずれ剣劇や活動写真が好きだろう。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あまつさえ這個しゃこの怪禽は、月ある町中へつッ立つとひとしく、一振りふって首をのばして、高く蒼空あおぞらを望んでまた一声、けいおう! と叫んだ。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
七宝は、金・銀・瑠璃るり硨磲しゃこ碼碯めのう珊瑚さんご琥珀こはくまたは、金・銀・琉璃るり頗棃はり車渠しゃこ・瑪瑙・金剛こんごうである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
鏡の壁の前にボッティチェリの「ヴィナスの誕生」La Nascita di Venere の絵、ヴィナスが乗っているあの大車渠しゃこ貝とそっくりなものが置かれてあった。
欧州の天地、即今戦報のもたらす以外、別に這箇しゃこの大戦争あるを看過されずんば、洪図こうとを固むるは諸卿しょけいわざ、この物語の著者のごときはすなわち筆硯ひっけんを焼き、退いて書癡しょちに安んずるを得ん。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
蝦姑しゃこにするたあ洒落しゃらくせえ!」
明るい海浜 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「何にしろ、蝦姑しゃこだろうね」
明るい海浜 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
乾葡萄ほしぶどう、乾桃、乾棗ほしなつめ及び薬種その他宝石類では金剛石こんごうせき瑠璃るり𤥭琥しゃこ瑪瑙めのう琥珀こはく類であるが、なかんずくその大部分を占めて居るものは珊瑚珠さんごじゅというもとどりを飾る宝石である。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)