“珊瑚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんご98.6%
たま0.7%
サンゴ0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつらならではと見ゆるまでに結做ゆひなしたる円髷まるわげの漆の如きに、珊瑚さんご六分玉ろくぶだま後挿うしろざしを点じたれば
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その中へはいると、いくつもならんでゐる大きな花瓶くわびんに、珊瑚さんごのやうな花と、黄金のやうな果物のなつてゐる木とがさしてあります。
湖水の鐘 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
匂い袋のような小さな袋の中に、一粒の珊瑚さんごの珠があったのです。今の小間物店を見て、彼女はそういう所へ、幾度も物を売った経験をよび起して、
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ、黄昏こうこんと共に身辺を去来して、そが珊瑚さんご念珠こんたつと、象牙に似たる手頸てくびとを、えもならず美しき幻の如く眺めしのみ。
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
美しい下駄げた、博多の帯、縮緬ちりめんの衣裳、綸子りんずの長襦袢、銀の平打ち、珊瑚さんごの前飾り、高価の品物が数々出る。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
小歌は今日は着更の姿で、上着は青味の勝った鉄色の地に、白い荒いさつま筋の出た御召縮緬、下着は同じく小豆色の御召、帯は紫地の繻珍、牡丹形の蒔絵まきえの櫛に金足の珊瑚たまさしもの、貞之進は我伏糸わがふしいとが見られるようで、羽織の襟をそっとひっぱって居たもおかしかった。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
水底ミナゾコ水漬ミヅく白玉なる郎女の身は、やがて又、一幹ヒトモトの白い珊瑚サンゴである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)