“水漬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みづ41.7%
ミヅ20.8%
みずつ16.7%
みずづ8.3%
みずづか8.3%
みづく4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あやまてり。われ擬兵とあなどって、ついに孔明の計に陥つ。夜に入っていよいよ風波が加われば、空しくここに水漬みづかばねとなり終ろうも知れぬ」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水底ミナゾコ水漬ミヅく白玉なる郎女の身は、やがて又、一幹ヒトモトの白い珊瑚のである。脚を根、手を枝とした水底の木。頭に生ひ靡くのは、玉藻であつた。玉藻が、深海のうねりのまゝに、搖れて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
それらの者がみな水漬みずついた城壁の破れ目や、屋根の上や、狭間はざまや小高い所などから、声こそ揚げないが手をあわせ、眼をぬぐいつつ、見送っていた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やろうというのです。あの流域全体が水漬みずづかりになっては、もう戦争は出来ません。
発明小僧 (新字新仮名) / 海野十三佐野昌一(著)
「二人ここで三万何千両の小判と一緒に水漬みずづかりになるところでしたよ」
全身汗水漬みづくになるし、前からも後からも人力車が突ツかけて来て、車夫にぽん/\怒鳴られるし、ほんとうに泣き出したい位だつた。
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)