“みずつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水漬80.0%
浸水20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
車軸しゃじくを流すという形容もおろか、馬も流され人も漂い、軍器も食糧もみな水漬みずついてしまう。いや仮屋もたちまち水中に没し、山の上へ上へと移って行った。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孤城、高松の城は、その大湖沼だいこしょうのなかに、ぽつねんと水漬みずついている。はるかその附近に、禿頭病とくとうびょう者の髪の毛の如く見えるものは、森であり並木であり、ところどころの木々だった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大雨は底のぬけるほど降りつづいて、洛陽の民家の浸水みずつくもの二万戸、崩壊したもの千何百戸、溺死怪我人算なし——というような大災害を生じた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)