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水漬
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みずつ
ふりがな文庫
“
水漬
(
みずつ
)” の例文
それらの者がみな
水漬
(
みずつ
)
いた城壁の破れ目や、屋根の上や、
狭間
(
はざま
)
や小高い所などから、声こそ揚げないが手をあわせ、眼を
拭
(
ぬぐ
)
いつつ、見送っていた。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
土手の上は、私達のような避難者で一ぱいだった。父は
大川端
(
おおかわばた
)
へ行って、狂おしいように流れている水の様子を眺めてから、再び一人で
水漬
(
みずつ
)
いた家々の方へ引っ返していった。
幼年時代
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
車軸
(
しゃじく
)
を流すという形容もおろか、馬も流され人も漂い、軍器も食糧もみな
水漬
(
みずつ
)
いてしまう。いや仮屋もたちまち水中に没し、山の上へ上へと移って行った。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
孤城、高松の城は、その
大湖沼
(
だいこしょう
)
のなかに、ぽつねんと
水漬
(
みずつ
)
いている。はるかその附近に、
禿頭病
(
とくとうびょう
)
者の髪の毛の如く見えるものは、森であり並木であり、ところどころの木々だった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
漬
常用漢字
中学
部首:⽔
14画
“水漬”で始まる語句
水漬屋