“樹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
56.9%
21.7%
12.4%
じゅ3.2%
じゆ1.3%
0.8%
0.8%
0.5%
たて0.5%
0.5%
0.3%
しげる0.3%
みき0.3%
トリイ0.3%
バウム0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
に、町一面きしいた眞蒼銀杏が、そよ/\とのへりをしくそよがせつゝ、と、てる。……
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
秋日が隈なくさす草の間に伐り残した松がところどころっている。その中に軽い土くれと松落葉を集めて洋傘高に盛り上っている。
茸をたずねる (新字新仮名) / 飯田蛇笏(著)
その黒いだちのなかに、ところどころ白いらが落ちて、その一つ一つがよく見ると、まるで姉さまの姿のやうに思はれました。
死児変相 (新字旧仮名) / 神西清(著)
油学士は、前後左右、それに頭の上を見渡し、砂漠の真中の一本のユーカリの下には、主席と彼との二人の外、誰もいないことを確かめた上で
月は一庭のらし、樹は一庭の影を落し、影と光と黒白斑々としてつ。なるの如き影あり、金剛纂の落せるなり。
良夜 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
『白虎通』に、社稷に樹あるは何の故ぞ、尊んでこれを識して民人をして望んでこれを敬せしむ、これにうるにその地に産する木をもってす、とある由。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
水底水漬く白玉なる郎女の身は、やがて又、一幹の白い珊瑚のである。脚を根、手を枝とした水底の木。頭に生ひ靡くのは、玉藻であつた。玉藻が、深海のうねりのまゝに、搖れて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ふた月を歌にただある三加茂川千鳥恋はなき子ぞ
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
古我判事は沈思熟考の末、本事件に当るべきプランをて終った。彼はホッと溜息をついて、傍の冷え切った番茶をグッと啜った。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
其多くは、家庭生活を優雅にし、しなやかな力を与へる。門松をてた後の心持ちのやすらひを考へて見ればよい。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
見ると、死んでしもうたかと思いやす、にはやから落ちた何とか同様で、心細い身の上でがす
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
敬愛する吉村さん——さん——私は今、序にかえて君にてた一文をこの書のはじめにすにつけても、矢張呼び慣れたように君の親しい名を呼びたい。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
可凄くも可恐き、大薩摩ばにく、大木綾錦み、こゝにきしが、よりびたれば、ふべからず、谷川なり。
妙齢 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
珈琲、ボイの註文を通す声、からクリスマス——さう云ふ賑かな周囲の中に自分はい顔をして、いやいやその原稿用紙と万年筆とを受取つた。
饒舌 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
の下の小さなお堂の中に人形の基督孩児が寝ている。やがて背中にの翼のはえた、頭に金の冠を着た子供の天使が二人出て来て基督孩児の両側に立つ。
先生への通信 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)