“しげる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
22.2%
11.1%
5.6%
5.6%
5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう、おかあさんにかれている、ちいさいおとうとしげるさんも、あとからついてきた、よしちゃんも、うれしそうなかおつきをして、元気げんきでありました。
僕は兄さんだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
倭文子の膝に肘をついて、長椅子の上に足をなげ出している、可愛らしい洋装の少年は、畑柳氏の忘れ形見、倭文子の実子のしげるちゃんだ。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そのおどろきに父さまの事は忘れたらしく候へば、箱根へかかり候まで泣きいぢれて、ようてをり候しげるを起しなど致し候へば、また去年の旅のやうに虫を出だし候てはと、まさぬはずの私の乳ふくませ
ひらきぶみ (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
吉江喬松、中村星湖、加藤武雄、犬田しげる等がそれまでの都市文学に反抗していわゆる農民文学を標ぼうした農民文学会をおこした。月々例会を持った。会員は恐らく二三十人もいたであろう。
農民文学の問題 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
敬愛する吉村さん——しげるさん——私は今、序にかえて君にてた一文をこの書のはじめにしるすにつけても、矢張やっぱり呼び慣れたように君の親しい名を呼びたい。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこで、ひとつ、しげるの旧友たるあなたにご相談申上げる次第だが、これならと思ふ淑女のご推薦に預りたい。いよいよとなつたら、本人を呼び寄せて見合をさせる。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)