“矢張”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
やは31.9%
やはり24.2%
やっぱり11.7%
やっぱ10.8%
やつぱり10.8%
やつぱ6.9%
やツぱり1.1%
やッぱり0.8%
やッぱ0.6%
やツぱ0.6%
(他:2)0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“矢張”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸79.0%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本31.0%
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション30.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そこで叟のふには『如何どうです、石は矢張やは貴君あなたの物かね、それとも拙者せつしやのものかね。』
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
矢張やはり心臓には短刀がプスリと突きたてられ、警視庁で眼をつけていた万創膏ばんそうこうも肩のあたりに発見せられた。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
はじめあひだ矢張やはり昨日きのふおなじく、數百頭すうひやくとう猛獸まうじうたいをなして
矢張やはり貴様を覗がったのです。けれどもの事が貴様の秘密とあれば、堅く僕はその秘密を守りますから御安心なさい。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
隠居の肩をんでいたお島は、それを聴きながら顔から火が出るように思ったが、矢張やっぱり房吉を歯痒はがゆく思った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
惣「極製ごくせいの水飴ゆえ金属かなものではお取りにくうございます、矢張やっぱり木をいた箸が宜しいそうで」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
藍丸王は矢張やっぱり黙って、昨夜ゆうべ鸚鵡が逃げ出した東の窓をゆびさした。これを見ると紅矢は膝をハタと打って——
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
作「これこれ長助、手暴くせんがい、腹立紛れにてまえが毀すといかんから、矢張やっぱり千代お前検めるがい」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「是非見て貰ひ度い、富豪かねもちが雪舟を見せ度がる格で、禿山でも自分の者になると、矢張やつぱり見て貰ひたくてなあ。」
もしか大隈伯が身投でもする場合には、矢張やつぱり履物を脱いで、義足を露出むきだしに死ぬるだらうかと疑つた者がある。
矢張やつぱり、病院びやうゐんうらんでるんですかねえ、だれかがつてさ、貴方あなた。」
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
が、矢張やつぱいしげるか、うか、しきり樣子やうすたくつたもんですからね。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
矢張やツぱり我々が母の胎盤を離れた時のやうに、何か希望を持ツて、そして幾分か歡喜の間ににぎやかに生れたものだ。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
(いえ、おうかゞまをしますまでもございませんが、みち矢張やツぱりこれを素直まツすぐまゐるのでございませうな。)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
私も矢張やッぱり其気で便たよって来たのだが、便たよって来てみれば事毎に案外で、ああ、何だか妙な気持ちがする。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
してみれば、矢張やッぱり名誉でお目出度いのに違いないと思って、私もおおいに得意になっていた。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
唯相手のない恋で、相手を失って彷徨うろうろしている恋で、其本体は矢張やッぱり満足を求めて得ぬ性慾だ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
鎌「なに斯ういう事は矢張やッぱり女がいよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
『米の飯が嫌ひ……それア全く不思議だ。矢張やツぱり諸君の……銀行に居られる人か?』と誰れかゞ質問した。
一月一日 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
すつぺら坊主ばうずになつても矢張やツぱ生命いのちしいのかね、不思議ふしぎぢやあねえか、あらそはれねもんだ、ねえさんねえ
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「父さんが帰っていらしったら、泉ちゃんや繁ちゃんまで眼に見えて違って来ましたよ——矢張やっぱし、親は親ですねえ」
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
矢張やっぱし、金の問題が附いて廻る——どうも仕方がない」
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
『おや然うでしたか。』と言つたが、智恵子はそれに就いての自分の感想を可成なるべく顔に現さぬ様に努めて、『兎も角お返事はお上げなすつた方が可いわ。矢張やつぱし梅ちやんや新坊さんの為には……。』と、智恵子はお利代の思つてゐる様な事を理を分けて説いてみた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)