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矢張
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やツぱり
ふりがな文庫
“
矢張
(
やツぱり
)” の例文
矢張
(
やツぱり
)
今
(
いま
)
まで
歩行
(
ある
)
いて
来
(
き
)
た
其
(
そ
)
の
巾
(
はゞ
)
の
広
(
ひろ
)
いなだらかな
方
(
はう
)
が
正
(
まさ
)
しく
本道
(
ほんだう
)
、あと二
里
(
り
)
足
(
た
)
らず
行
(
ゆ
)
けば
山
(
やま
)
になつて、
其
(
それ
)
からが
峠
(
たうげ
)
になる
筈
(
はず
)
。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
知
(
し
)
つてるわよ、
私
(
わたし
)
、
卵
(
たまご
)
を
食
(
た
)
べたわ、
眞箇
(
ほんとう
)
よ』と
極
(
きは
)
めて
正直
(
しやうぢき
)
な
愛
(
あい
)
ちやんが
云
(
い
)
ひました、『
小
(
ちひ
)
さな
女
(
をんな
)
の
兒
(
こ
)
だつて
蛇
(
へび
)
のやうに
矢張
(
やツぱり
)
卵
(
たまご
)
を
食
(
た
)
べるわ、けど』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
解剖臺に据ゑられたんだからと謂ツて、人間が變ツて生れたのでも何んでも無い。
矢張
(
やツぱり
)
我々が母の胎盤を離れた時のやうに、何か希望を持ツて、そして幾分か歡喜の間に
賑
(
にぎやか
)
に生れたものだ。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
矢張
(
やツぱり
)
一の立派な事なのである。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
何
(
なん
)
のお
前様
(
まへさま
)
、
見
(
み
)
たばかりぢや、
訳
(
わけ
)
はござりませぬ、
水
(
みづ
)
になつたのは
向
(
むか
)
ふの
那
(
あ
)
の
藪
(
やぶ
)
までゞ、
後
(
あと
)
は
矢張
(
やツぱり
)
これと
同一
(
おんなじ
)
道筋
(
みちすぢ
)
で
山
(
やま
)
までは
荷車
(
にぐるま
)
が
並
(
なら
)
んで
通
(
とほ
)
るでがす。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
愛
(
あい
)
ちやんは
少
(
すこ
)
し
食
(
た
)
べて、
氣遣
(
きづかは
)
しさうに『
何方
(
どツち
)
?
何方
(
どツち
)
?』と
呟
(
つぶや
)
いて、
何方
(
どツち
)
へ
大
(
おほ
)
きくなつたかと
思
(
おも
)
つて
頭
(
あたま
)
の
天邊
(
てツぺん
)
へ
手
(
て
)
をやつて
見
(
み
)
ましたが、
矢張
(
やツぱり
)
大
(
おほ
)
きさが
同
(
おな
)
じなので
落膽
(
がつかり
)
しました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
何
(
なに
)
にしても
恐
(
おそろ
)
しい
今
(
いま
)
の
枝
(
えだ
)
には
蛭
(
ひる
)
が
生
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
るのであらうと
余
(
あまり
)
の
事
(
こと
)
に
思
(
おも
)
つて
振返
(
ふりかへ
)
ると、
見返
(
みかへ
)
つた
樹
(
き
)
の
何
(
なん
)
の
枝
(
えだ
)
か
知
(
し
)
らず
矢張
(
やツぱり
)
幾
(
いく
)
ツといふこともない
蛭
(
ひる
)
の
皮
(
かは
)
ぢや。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
矢
常用漢字
小2
部首:⽮
5画
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
“矢張”で始まる語句
矢張大根卸