“女”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんな17.4%
ひと17.0%
むすめ16.1%
をんな10.8%
10.8%
あま5.6%
じょ4.7%
もの3.2%
2.1%
ぢよ1.9%
をみな1.4%
をなご1.2%
おなご0.8%
0.8%
やつ0.8%
おみな0.5%
にょ0.4%
ヲナゴ0.3%
かた0.2%
なんじ0.2%
0.2%
ヒト0.2%
じよ0.2%
たま0.2%
ばば0.1%
ひめ0.1%
セニョリタ0.1%
テキ0.1%
プウル0.1%
あね0.1%
あまっちょ0.1%
しと0.1%
ぢょ0.1%
0.1%
なんぢ0.1%
にょう0.1%
によ0.1%
のむすめ0.1%
はした0.1%
はじめて0.1%
ほし0.1%
めっけア0.1%
めん0.1%
わか0.1%
をな0.1%
オメ0.1%
デーブシュカ0.1%
ドミモンデーヌ0.1%
バーバ0.1%
ビク0.1%
ファンム0.1%
プウタ0.1%
ホシ0.1%
メノコ0.1%
モノ0.1%
ヲナ0.1%
ヲンナ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人ひとり、さくにもたれて、汽車きしゃのつくのをまっていると、そばに、きれいなおんなひとが、かばんをさげてっていました。
風七題 (新字新仮名) / 小川未明(著)
一人一人ひとりひとりちがったおんなこえが、かわがわりにきこえてる。このながらの極楽ごくらくだ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
まあうそでもいさよしんばつくりごとにしろ、かういふ不幸ふしあはせだとか大底たいていひとはいはねばならぬ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
博多中券はかたなかけんの芸妓ふな子は二十歳で、白蓮さんに受出されて、おていさんという本名になって、伊藤家にいる。そのひとのいうのには、
柳原燁子(白蓮) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
まかりちがえばローゼンの一家を鏖殺おうさつしてもかまわないから、むすめはどうしても己のものにしなくてはならんと思いだした。
警察署長 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そのとき私の母は二十四五になっていた。死んだ米次郎と玉との間には、長女である私の母をはじめ、四人のむすめとまだ小さな二人の弟たちがいた。
花を持てる女 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
これこそ赫映姫かぐやひめちがひないとおぼしてお近寄ちかよりになると、そのをんなおくげてきます。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
をんな背中せなかねむつてるのをよろこんで什麽どんな姿なりであるかは心付こゝろづかない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
これをきくと、ちょうは、本能的ほんのうてきに、くもをおそれ、人間にんげんをおそれたことが、まちがいでなかったのをさとりました。
冬のちょう (新字新仮名) / 小川未明(著)
もし巨石群の遺跡に富む「かん」「かん」二峰の神南備山が、鬼門を守つて立つならば、この高山の石仏は、正にその正反対の裏鬼門にあたる。
南予枇杷行 (新字旧仮名) / 河東碧梧桐(著)
ついには誰も彼を構わなくなって、『あま』とからかうのさえもよしてしまったばかりではなく、この意味で彼に同情をもって見るようになった。
「ちぇッ、いまいましいあまだ。ここを出たら、ひとつギュッと手綱たづなを締めなおさなくっちゃいけねえ」と、ごうを煮やして、寝返りを打つ。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後周趙王こうしゅうちょうおうじょ玉姨ぎょくいの墓、平生王氏の外甥がいせいを憐重す、外甥先だって歿す、後、外甥と同じに葬らしむ」
崔書生 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「いまいるのですね」なおじょは吾八の饒舌じょうぜつさえぎっていった、「……その隠居所というのは、どちらからいったらいいのですか」
日本婦道記:小指 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「あたしゃ知らずのお絃というやくざもので、まともの口をきくことなんか、名前のとおりにまったく知らずでございますのさ。オヤ、はばかりさま」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
いろしろいとか恰好かつかううだとかふて世間せけんひと暗雲やみくもめたてたもの御座ござります
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
人騷がせをするので困りますよ。今では老人としよりの方があの父親てておやの目から逃げ廻らすやうにするといふ有樣ですから困りものです。
孫だち (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
多摩川にさらす手作りさらさらに何ぞこの許多ここだかなしき。こう万葉に詠まれたところのその景色のよい多摩川で彼は終日狩り暮した。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あめのつれ/″\に、ほとけをしへてのたまはく、むかしそれくに一婦いつぷありてぢよめり。
妙齢 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
泉豊洲が晴雪楼に投じたのは、恐くは安永の初であらう。安永七年より以後、豊洲は転じて平洲に従遊し、平洲はぢよを以てこれにめあはした。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此の如くに思議して、ヱネチアの繁華をおもひ、そのをみなありて雲の如くなるをおもひ、我血の猶熱せるをおもひ、忽ち聲を放ちて我少年の歌に和したり。
ここに天皇それあだをみななることを知らしめして、恆に長眼を經しめ、またひもせずて、たしなめたまひき。
さと わしが国にをるときや、男でんをなごでん、あすうどるもんなんぞ見たこたなかつた。まあ、遊うどると云へば、子供ぐりやんもんた。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
天竺のみ仏は、をなごは助からぬものぢやと説かれ/\して来たがえ、其果てに、をなごでも救ふ道を開かれた。其を説いたのが、法華経ぢやと言ふげな。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
天竺のみ仏は、おなごは、助からぬものじゃと、説かれ説かれして来たがえ、其果てに、おなごでも救う道が開かれた。其を説いたのが、法華経じゃと言うげな。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
「——俺も若い頃にゃあ、どんなおなごにもまけなかったが、こうなっては死ぬばかりだなあ——針のめど通すに縫うほどかかるごんだ」
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
他から来る神を迎へる神婚式即、棚機祭り式で、同時に、夏秋の交叉を意味するゆきあひを、神・神のゆきあふ祭りと誤解し勝ちの一例を見せてゐる。
たなばたと盆祭りと (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
八千矛の神のみことは、とほ/″\し、高志コシの國に、クハをありと聞かして、サカをありとキコして……
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
掏摸すりだななんじは? 虫も殺さぬような顔をして、武士の懐中物をかすめるとは大胆なやつじゃ」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「うん。やつが来たら咳払せきばれえして下せえよ。いいけえ、頼んだぜ。」
うつくしき人のさだめに黒き影まつはるものかかなしおみな
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
男、おみな穉子おさなご等を嘲み笑はんとす。
串戯じょうだんにも、にょの字へ、紅をつけたろうなぞッてお話でした。塔婆は包んでありません。婦人の裸もおなじです。」
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
平家物語や盛衰記などの諸本によると、清盛には、多くの息子たちのほか、にょ八人の子があった。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天竺のみ佛は、をなごは、助からぬものぢや、と説かれ/\して來たがえ、其果てにヲナゴでも救ふ道が開かれた。其を説いたのが、法華經ぢやと言ふげな。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
天竺のみ佛は、をなごは、助からぬものぢやと、説かれ/\して來たがえ、其果てに、ヲナゴでも救ふ道が開かれた。其を説いたのが、法華經ぢやと言ふげな。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
「いいえ結婚なんかしませんったら! あの娘さんはほんとに天使のようなかたですよ、あなたはそれを御存じですの? あなたそれを御存じですの?」と、不意にカテリーナ・イワーノヴナは異常に熱くなって叫んだ。
『まあ、妾どものような世にも哀れな女が、こんなことをお訊ねしますのは大変無躾けかも存じませんが、一体あなたは何をお考えになっているのでございますの?』——『あなたのお心がさまよっている、その幸福な場所ところは一体どこなのでございましょうか?』——『あなたをそんな甘い瞑想の谷へ曳きずりこんでしまったかたは、一体どなたでございますの?』しかし彼は
子曰く、ゆうや、なんじに之を知るをおしえんか。之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らずと為す。是れ知るなりと。——為政篇——
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
子曰く、なんじ(汝)なんわざる、その人とりや、発憤して食を忘れ、楽しみて以て憂いを忘れ、老いのまさに至らんとするを知らざるのみと。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
争う二人、——大名の若君と、町のしずと、その不思議な図は、丁度通りかかった高力家の家来達によって掻き乱されてしまいました。
「此間桜木に行ったら、『此の頃くいらっしゃいます。泊ったりしていらっしゃいます。』……お宮というのを呼んだと言っていた。……僕は泊ったりすることはないが、……お宮というのは何様どんか、僕は知らないが、……」
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
「母さん、Hさんに良いヒトを世話して御あげなさいよ、そいでなくっちゃあ」
千世子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「今度這入つて来た細つそりしたヒトねえ、横着なのよ。」
蜻蛉:――飜弄さる (新字旧仮名) / 中原中也(著)
かのじよの噂を百瀬から聞くだけでもよい。
光は影を (新字新仮名) / 岸田国士(著)
これはどうしても光子さんに敵対しないことだ、光子さんの御機嫌をとつてやらう、感情家のじよは屹度さうしたら此方の兵士を見のがすだらう、そのうちに此方が兵士を持つてゐることも忘れて了ふだらう——なんて途方もないことを私は苦しまぎれに考へたのであります。
青白き公園 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
峯「大きに御苦労だ、何しろ惜しい事をした、肝腎のたまア此の谷へ落しちまった」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
久七の車が店を離れてだんだん小さくなって行くのを、すこし隔たった連雀町の通りに立って見送っていたのは、浅草からつけて来た仲間奴だが、車の上の鎧櫃にめざすたまがはいっていようなどとは、お釈迦しゃかさまでも気がつくまい——。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ばばあが人の上に乗つかつてるからにやあ、このばばあめ、てつきり人を乗りまはすを知つてるにちげえねえだよ!」と、輪になつてゐた群衆の中の一人が言つた。
ひめは、幼いときから、礼儀作法を仕込まれた。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ふた親は常にひめにいって聴した。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
時刻はかねて打ちあわせてあるから、セニョリタは厚化粧をして待っていて、古城の姫君にでもなった気ですっかり片づけている。
深夜にセニョリタの住む窓の下へ出かける。
「大将はまだ夜中だぜえ、子之さん。それに、ゆんべは……(と、いいかけて、急に二階のほうへきき耳をたてると)おう、だれか二階をあるいてら……。へ、へ、大将が正午まえに起きたためしはありゃしまいし、して見ると、……(酒鼻のほうへにやりと下素げすっぽく笑って見せ、子之に)起すのはよしなよ、殺生だぜ、テキがきている」
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
なあに、……昨夜妙な女がひとり飛びこんできてねえ……なにしろ大将はスキだから、いきなりそいつとツルんでだいぶんひっかぶったらしいんでさ。……もっとも、あっしゃ昨日は昼番、その時はいなかったが、いっしょう浴びたテアイのはなしでは、なにしろテキあ大した豪傑で、……お相手しましょう、てな調子で割りこんでくると、あとはもう、奴、酌げ酌げ、さ。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
するその水兵マアチュウルが来やがって、どうしてもそのプウルジゴテするというんだ。弟の野郎が腹を立てて、そいつの横っ面を平手打ジフルしたところが、いきなり引っこ抜いて弟のボワアルへ突っ通したんだ。
そうさ、今から六年ぐらい前の話だ。俺の弟はなあ、ツウロンの酒場マストロケで日本人の水兵コル・ブルウ短剣ポアニエで眠らされたんだ。弟はそのころ威勢のいい古服屋フリピエだったんだが、その晩酒場そこプウルを連れて一杯やッていたっていうんだ。
あね※引ぱりも百までさ。
泉ある家 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
あゝいたえ、突然だしぬけに無闇と蹴やアがって、飛んだ奴だ、手前てめえは訳を知るめえが己達は勾引かどわかしでも何でもねえ、このあまっちょには訳があって旦那に済まねえかどが有るから
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
塩田をつくった折りに、十四歳の少女で抜群の働きをして、親孝行の褒状をもらったというしと
かのぢょは初めよりわが味方なりき。
呼子と口笛 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
昔赤瀬の村に住んでいたやすという者は、すがめのみにくい女であって男に見捨てられ、うらんでこの淵に身を投げて主になった。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
燈火よ、客のこんはくとなりしかならざるか、飛遊して室中にはとゞまらず、なんぢなんすれぞ守るべき客ありと想ふや。
松島に於て芭蕉翁を読む (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
第三のはにょう房というやつ、これは恐ろしい勢力を持ッておるものだそうです。
人格の養成 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「支那の始皇帝の侍医であつた徐福が童なんによ六百人をれてつて日本の文明を開いた」とう云ふ調子ですべてが書かれて居たのでがつかりした。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
通具は良経に対して土御門家を代表した形であるが、定家の同胞で『新古今集』に皇太后宮大夫俊成のむすめと出ている人を妻としていた。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
かたじけのう御座る。おおかたお側のはしたどもの噂からお耳に入ったことと思うが、殿の仰せには、薩藩から余に一言の会釈もせいで、黒田藩士に直々じきじきの恩賞沙汰は、この忠之を眼中に置かぬ島津の無礼じゃ。又、塙代奴が余の許しも受けいで、無作むさと他藩の恩賞を受けるとは不埒千万。
名君忠之 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
昭帝はじめて二十一篇
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「ハイ。皆出切っておりますから呼んでいるところです。……実はほし隠家あなを包囲したいと思うんですが、十四五名出してはいけませんか」
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「兵隊さんにめっけアなんて駄目だねえ。——俺やるから、姉どけよ!」
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
「いよう! 皆揃うたな。めんばっかり並びくさって、こら、カフェーやな。おんしゃらカフェーの女給ボーイや。お父さんに酌せエよ。」
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
娯樂ごらくものの講談かうだんに、近頃ちかごろ大立おほだてものの、岡引をかつぴきが、つけて、つて、さだめて、御用ごようと、ると、幽靈いうれいは……わかをんなとはたものの慾目よくめだ。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
をなごは蛇體やていふさかいなア。」と、太政官は口の中で獨り言をした。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
古くはやはり、聞得大君チフイヂン同様、根所ネドコロたる豪族の娘から採つたものであらうが、近代は、根人腹ネンチユバラの中から女子二人を択んで、氏神の陽神に仕へる方をオメケイ託女オクデ、陰神に仕へるのを、オメナイ託女オクデと言ふ、と伊波氏は書いてゐられる(琉球女性史)。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
——それでも男の子の方が人生を楽にすごせる、例えば私の行って居るラブ・ファクで二十何人かの中にデーブシュカは私一人です。
無題(七) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「ああ、わかったよ。遊びドミモンデーヌが自分の家で、夜中に短刀で殺されたとかいう事件だろう」
といふのは——さる役僧について読み書きを習つてゐた一人の学僕が、おつそろしい拉典語きちがひになつて父親のところへ戻つて来たが、こちとらのつかふ正教の言葉さへ忘れてしまつて、どんな言葉にでも⦅ウス⦆といふ語尾をつけないと虫がをさまらず、匙鋤ロパータをロパトウスだの、バーバをバブウスだのと言ふ始末。
いいいい、わかったよ。……なにもかもみな判明ワレたんだ。トビを借りに行った女というのが南平ホテルの女ボーイだったんで、こいつを訊問タタイて見ると、野郎のために借りたというんだな。……野郎ビクに化けて行きやがったんだ。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
神はこの動物をつくりそこなった。一群の人間を取ってみるとまったく醜悪の選り抜きとなる。どいつもこいつもみじめなものだ。ファンム破廉恥アンファームと韻が合うんだ、そうだ、僕は憂鬱病ゆううつびょうにかかっている。メランコリーにかき回され、ノスタルジーにかかり、その上ヒポコンデリアだ。
すると、あのNAJIMIの男がまた闇黒の海マアル・テネブロウゾへ出てくるところだというんで、ばいろ・あるとの一つの窓で、ひとりのプウタが、ひょっと浮んだ彼の体臭の追憶のなかで思い出し笑いにふけっていようというものだ。
私はタイプライターのリボンを手繰たぐるのが一番早道と思いましたので、自動車で丸善から銀座を一通り調べましたが、その途中で一寸ちょっと電話をかけて、集まった報告を聞いて見ますと、ホシが市ケ谷の方向に消えたというのです。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
乳呑子ちのみご連れたメノコが来て居ると云うので、二人と入れ代りに来てもらう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
もっとも、ほんとに仏蘭西製のこの種の豪のモノが世界じゅうに散らばってることも満更まんざらうそじゃあないんだが、その多くは、女中つきで倶楽部くらぶなんかに出没するグラン・オペラ的な連中で
唯女性の按司は、按司といふ時は、かはりはないが、その対語のちやら(<かわら)をいふ時は、ヲナちやらと称した。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
十七八ぐるやな ヲンナのさかい
沖縄の旅 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)