“貴婦人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きふじん52.4%
レディ19.0%
あなた4.8%
かたがた4.8%
ダーム4.8%
デイム4.8%
レデイ4.8%
レデー4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然(しか)るを、元嘉(げんか)、京洛(きやうらく)の貴婦人(きふじん)、才媛(さいゑん)は、平時(へいじ)に件(くだん)の墮馬髻(だばきつ)を結(ゆ)ふ。たとへば髷(まげ)を片潰(かたつぶ)して靡(なび)け作(つく)りて馬(うま)より墮(お)ちて髻(もとゞり)の横状(よこざま)に崩(くづ)れたる也(なり)。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
誘惑している貴婦人(レディ)があると君から明かされないそれ前から、君のみならず僕ら皆んなが、袁更生の一団から狙いをつけられているという事を、ちゃあんと知っていたのだよ。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それに焦茶の肩掛(ショオル)をしたのは、今日あたりの陽気にはいささかお荷物だろうと思われるが、これも近頃は身躾(みだしなみ)の一ツで、貴婦人(あなた)方は、菖蒲(あやめ)が過ぎても遊ばさるる。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「嫌ですよ、立派な貴婦人(かたがた)の前に出て、貧乏くさく見える位恥ずかしいことはありませんからね」
頸飾り (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
事件は貴婦人(ダーム)に就いてだ。今になつて考へて見るとわたしの前にヴ※ベルとロスタンの事件が無かつたらわたしはそれを決行まで運ばせなかつたかも知れない。なぜなら相手は黒ん坊だつたからだ。
雪 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
貴婦人(デイム)のようにむやみに卒倒するのには弱った。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
張(は)る印刷局(いんさつきよく)の貴婦人(レデイ)に到るまで随喜(ずゐき)渇仰(かつがう)せしむる手際(てぎは)開闢以来(かいびやくいらい)の大出来(おほでき)なり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵、三文字屋金平(著)
「貴婦人(レデー)が驚ろくから少し静かにしてくれ。君のような無頼漢(ぶらいかん)といっしょに酒を飲むと、どうも外聞が悪くていけない」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)