“かたがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カタガタ
語句割合
方々35.2%
旁々31.0%
15.5%
旁〻12.0%
方方2.1%
傍々1.4%
人々0.7%
御案内旁々0.7%
諸君0.7%
貴婦人0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕は手短てみじかに経過を報告して、憲兵隊の方々かたがた同道どうどうして来たことをセントー・ハヤオに物語りました。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
それがいささかなりとも、現世げんせ方々かたがた研究けんきゅう資料たしともなればとねんじてります。
だが、生憎Aの細君は、歯医者へ行く旁々かたがた街へ買物に出たばかりで留守だった。帰るのを待っている程の時間がなかった。
すると、新年になって、年始旁々かたがた譲吉の家をたずねた友人の杉野は、仕立下ろしと見える新しい大島の揃を着て居た。
大島が出来る話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
それが爲に此二三日は余の苦しみと、家内の騒ぎと、友人の看護かたがた訪ひ來るなどで、病室には一種不穩の徴を示して居る。
九月十四日の朝 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
それがためにこの二、三日は余の苦しみと、家内の騒ぎと、友人の看護かたがた訪い来るなどで、病室には一種不穏の徴を示して居る。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
幸子は三日目の夕方、会場の取り片附けを手伝い旁〻かたがた雪子や悦子たちを連れて来たが、残務を終えておもてへ出ると、
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「やわか、義弟おとうとの関羽を、見殺しになすべきぞ、旁〻かたがた憎むべき劉封、孟達のともがら。断じて、罪せねばならぬ」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水や草は いい方方かたがたである
貧しき信徒 (新字新仮名) / 八木重吉(著)
北海道の方方かたがたに、
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「いかがでございましょう。父がこのごろ天気続きの為めか、身体がだいぶよろしゅうございますので、お茶一つ差上げたいと申しますが、明日あたりお昼飯あがり傍々かたがた、いらして頂けないでございましょうか、お相客はどなたもございません。私だけがお相伴さして頂きます」
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
又はその当時の話題になっていたこの『美人後家ごけ殺しの迷宮事件』の真相を、古い色情関係と睨んでいた新聞記者が、そんなネタを探し出した。ところが又その記事の中に、虹野にじのミギワなぞいう呉虹汀くれこうていちなんだ名前が出て来たりしたので、傍々かたがた以てこの調査書の中に取入れたものとも考えられるようでもある。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いゝえ、私の苦悶くもんが何で教会の損害になりませう、篠田さん、私の苦悶の原因と申すは、今日こんにち教会の上に、けても青年の人々かたがたの上に降りかゝつた大きな不幸悲哀で御座います」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
貴女は菅原様すがはらさんいらつしやる、他の人々かたがたれ方向をおさだめになるのを見て、私も何が自分に適当した職分であらうかと考へたのです——貴女に御相談したことがあつたでせう——貴女も賛成して下だすつたもんですから
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「訳ありで——話をせんと判りませんが——ええと、外は雨だし——然し、御案内旁々かたがた、お話し申しやしょう」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
つまり云って見れば術比べでござるよ。敵も味方も正法を避けて、雪遁せっとんの奇道を互いに用い、互いに攻め合っているのでござる……たとえば眼下の谷の中の、灌木や岩は皆軍兵ぐんぴょう。日昼に諸君かたがたが見られたところの、無数の動物も軍兵でござる。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「日中は我らの敗けでござった。すなわち、動物に形を変えた味方の軍兵が敵に誘われ、山上やまより谷間へ引き込まれ殺戮さつりくされたからでござる。しかるにようやく夜間となるや、今諸君かたがたが見られた通り、灌木や岩石に身を変じた敵方の軍兵を誘いにかけて捕虜いけどりに致したではござらぬか」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「嫌ですよ、立派な貴婦人かたがたの前に出て、貧乏くさく見える位恥ずかしいことはありませんからね」
頸飾り (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)