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『治郎吉格子』
ふりがな文庫
『
治郎吉格子
(
じろきちこうし
)
』
湯槽のなかに眼を閉じていても、世間のうごきはおよそわかる——。ふた月も病人を装って辛抱していたこの有馬の湯治場から、世間の陽あたりへ歩き出せば、すぐにあしのつくというくらいな寸法は、なにも、気がつかずに立った治郎吉ではなかった。 素袷の肌ご …
著者
吉川英治
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「週刊朝日 秋季特別号」1931(昭和6)年10月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約41分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
捕
(
あ
)
人
(
と
)
酌
(
さ
)
旅館
(
やど
)
額
(
がく
)
元結
(
もとい
)
吸
(
つ
)
旅宿
(
はたご
)
扱
(
あしら
)
艶
(
なまめ
)
鰈
(
がれい
)
乾
(
ひ
)
温
(
ぬる
)
伏
(
ぶ
)
俯
(
う
)
関心
(
かま
)
鉄漿
(
はぐろ
)
返
(
けえ
)
外
(
はず
)
婆
(
ばばあ
)
弾
(
はず
)
擦
(
さす
)
提灯
(
ぢょうちん
)
我
(
が
)
芸妓
(
げいこ
)
拱
(
く
)
父
(
とっ
)
二包
(
ふたつつみ
)
面
(
つら
)
比較
(
くらべ
)
盗
(
ぬす
)
欣
(
うれ
)
限
(
き
)
閨房
(
ねや
)
磨
(
と
)
稀
(
たま
)
蹴躓
(
けつま
)
資本
(
もと
)
妓
(
おんな
)
映
(
さ
)
嫌
(
いや
)
角
(
かど
)
纏
(
まとま
)
帰
(
けえ
)
美
(
い
)
衝
(
う
)
恟
(
ぎょ
)
薬
(
ぐすり
)
掌
(
て
)
手摺
(
てず
)
舷
(
ふなべり
)
蟇
(
がま
)
煎
(
せん
)
煙草
(
たばこ
)
煤
(
すす
)
理由
(
わけ
)
生憎
(
あいにく
)
用
(
よう
)
田舎
(
いなか
)
痒
(
かゆ
)
癇
(
かん
)
白浪
(
しらなみ
)
目量
(
めかた
)
真鍮
(
しんちゅう
)
眼交
(
めま
)
睨
(
にら
)
笑靨
(
えくぼ
)
築山
(
つきやま
)
米商
(
こめあきな
)
素人
(
しろうと
)
素袷
(
すあわせ
)
絞
(
しぼ
)
網膜
(
もうまく
)
緒口
(
いとぐち
)
縋
(
すが
)
罠
(
わな
)
肌
(
はだ
)
肱掛
(
ひじかけ
)
脇息
(
きょうそく
)
脛
(
すね
)
腋
(
わき
)
腫
(
は
)
臍
(
へそ
)
自暴
(
やけ
)
青砥
(
あおと
)
返
(
かえ
)
退
(
の
)
邪慳
(
じゃけん
)
邪推
(
じゃすい
)
重松
(
しげまつ
)
銀釵
(
ぎんさい
)
錐
(
きり
)
鐺
(
こじり
)
陸
(
おか
)
階下
(
した
)
雑巾
(
ぞうきん
)
霽
(
は
)
鴉啼
(
からすな
)
鬢
(
びん
)
鯉口
(
こいぐち
)