“銀釵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎんさい42.9%
かんざし28.6%
ぎんさ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裾模様すそもようが、自分を、圧するように側へ坐った。銀釵ぎんさいが、きらりとを射る。庄次郎は、どきっとした。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かっぽれにすべって転倒ころび、手品てずまの太鼓を杯洗で鉄がたたけば、清吉はお房が傍に寝転んで銀釵かんざしにお前そのよに酢ばかり飲んでを稽古する馬鹿騒ぎの中で
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
姫は、涙でいっぱいになったひとみで、かしらを下げた。その黒髪の銀釵ぎんさはもう揺れだしたわだち燦々きらきらとうごいていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)