“ぎんさい”の漢字の書き方と例文
語句割合
銀釵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裾模様すそもようが、自分を、圧するように側へ坐った。銀釵ぎんさいが、きらりとを射る。庄次郎は、どきっとした。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
櫻花丹楓に映ずる銀釵ぎんさい紅裙の美とは京都に來つて初めて覓め得べき日本固有なる感覺の美の極致である——即秀麗なる國土山川の美と民族傳來の生活との美妙神祕なる藝術的調和である。
十年振:一名京都紀行 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
白い月と、川波と、そして、お喜乃の銀釵ぎんさいが、かすかに、ふるえているばかりである。
治郎吉格子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)