“比較”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひかく69.8%
くらべ9.3%
くら7.0%
くらべもの4.7%
つきあ2.3%
ひかう2.3%
ひきくらべ2.3%
コンパレ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このとほりに器械觀測きかいかんそく結果けつか體驗たいけん結果けつかとは最初さいしよから一致いつちがたいものであるけれども、それを比較ひかくしてみることは無益むえきわざではない。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
芸妓になるがいいか、与力衆の重松しげまつ左次兵衛様のお世話になるのがいいか、それくらいなこたあ、比較くらべてみたって、分りそうなもんだが
治郎吉格子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こういわれて、こんどは車掌が変な表情をして、自分の持っている靴と、私の右の靴とを比較くらべて見た。
猫と村正 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
それは無論金力の点では、僕と富山とは比較くらべものにはならない。彼方あつちは屈指の財産家、僕はもとより一介の書生だ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
遠いむかしの考えを比較つきあててはそれを子供にためそうとする——あのときはああいうふうだったし、このときはあの人はこんな顔つきでこんな調子で物を言ったから
しゃりこうべ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
此順序は遺跡發見物中に存在するつくけの土噐を比較ひかうして明かに知るを得るなり。土噐の底面には網代の痕又は木の葉の痕を存するものあり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
小四郎様と比較ひきくらべて、秋安様の親切だったことは! そういうお方を振りすてて、小四郎様へ気を向けたのは、わたしの愚かというよりも、魔が射したものと思わなければならない。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
リストリア語とルウマニア語の比較コンパレをなさるんでしたら、マナイールへおいでになった方が手ッ取り早いようですね。
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)